名探偵コナン安室透セレクション:第783話『緋色の真相』まとめ

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名探偵コナン安室透セレクションの『緋色』シリーズの最後をご紹介します。

これまで黒の組織から、公安から、そして仲間のジョディ達にさえも自分を死んだように偽ってきた赤井秀一。

その赤井がついに表舞台に帰ってきたのです。

コナンとの連携で沖矢昴=赤井秀一という安室の推測した図は壊せたものの、赤井が生きていることはこれで彼らの知るところになります。

このサイトでは第783話『緋色の真相』についてまとめました。一緒に読み進めてみましょう。

第783話『緋色の真相』公安の追っ手を排除せよ

来葉峠ではキャメル捜査官が運転する車を追う公安警察から逃げるためジョディらは決死のカーチェイスを繰り広げていた。

しかし途中車が破損。ハンドルがとられ思うように運転が出来なくなり絶体絶命のピンチに見舞われる。

そこへ現れたのは何と赤井秀一だったのだ。

彼は5秒でストレートの道に出るから、そこでスピードとハンドルを固定するようにキャメル捜査官に指示する。

赤井はそこでこのカーチェイスに決着をつけるつもりなのだった。

■決着

ジョディはこの作戦を立てたのはコナンなのかと確認する。

『ああ。俺の身柄を抵抗なしで確保するには俺と繋がりの深いお前たちどちらかを拘束するはず』

『人知れずそれを実行するにはFBIの仲間から離れる車での外出中』

『俺の死に不信感を持ち始めていたジョディならおそらくこの来葉峠に来ると的中させていたよ』

そしてキャメル捜査官に次ぎの右カーブのあとに200Mのストレートがくると言い自分は狙撃の態勢を取る。

キャメル捜査官は5秒間速度とハンドルを固定すると言うが、タイヤの空気が漏れているこの車では無理だとジョディは言う。

しかし赤井は規則的な振動なら計算できるから問題ないと言い切り、照準を合わせた。

ストレートに入り5秒間。赤井は見事追っ手の先頭車両のタイヤを打ち抜いた。

追っ手はそこで追撃をやめたが、赤井はキャメル捜査官に戻るように指示する。

驚くジョディとは対照的に、キャメル捜査官は赤井の指示にはすべて『了解』だ。

一方工藤邸では、赤井にタイヤを打ち抜かれた報告が入り安室は慌てる。

安室は動ける車で赤井を追うように指示する。

その怒鳴るような声に、沖矢は咳ばらいをし、これからマカデミショーの最優秀賞を受賞した工藤優作のスピーチが始まるから静かにしてくれと言う。

スピーチの中で優作は『この緋色の捜査官のモチーフになったFBIの人間がいる』と言い、優作らしからぬ言動を発する。

そして来葉峠では、赤井が追っ手の車に戻り公安警察に『大丈夫か?』と声をかけた。

『悪く思わんでくれよ。仕掛けてきたのはあんたらの方だし、ああでもしなければ死人が出かねぬ勢いだったからな』

そして赤井は提案した。公安警察が持つ携帯と自分がさっき発砲した拳銃を交換しないかと。

携帯と拳銃は交換された。

『久しぶりだな。バーボン』

『いや。今は安室透君だったかな?』

『キミの連れの車をお釈迦にしたお詫びにささやかな手土産を授けた』

『楠田陸道が自殺に使用した拳銃だ。入手ルートを探れば何か分かるかもしれん』

『ここは日本。そういうことは我々FBIよりもキミらの方が畑だろ』

『まさかお前俺の正体を!?』(安室)

『組織にいた頃から疑っていたが、あだ名をゼロだとあの坊やに漏らしたのは失敗だったな』

『降谷零くん』

『ゼロとあだ名される名前は数少ない。調べやすかったよ』

『おそらく俺の身柄を奴らに引き渡し、大手柄をあげて組織の中心近くに食い込む算段だっただったようだが』

『これだけは言ってく。目先のことに囚われて狩るべき相手を見誤らないで頂きたい』

『キミは敵に回したくない男の一人なんでね』

『それと彼の事は今でも悪かったと思っている』

それだけ言うと赤井は携帯を投げ返しキャメル捜査官に車を出させた。

来葉峠では公安警察が後を追うか確認するが、安室(降谷)はこれ以上の深追いは危険とみなしそれを断念した。

電話を切った安室は赤井の『彼の事は今でも悪かったと思っている』という言葉に悔しさと怒りを隠せずにいた。

安室は振り向き、沖矢に自分の勘違いだったようだといい謝る。

そして帰る前に安室は沖矢に、自分みたいな怪しい人間を家にいれた理由を聞いた。

沖矢は是が非でも話したいという顔をしていたからだと言い、話好きな宅配業者の人だなと思っていたと答え、その答えに安室はほっとしたようなその天然な答えに少し引いていた。

■事件は解決?

公安の目の前を通り堂々とその場を後にした赤井秀一。

ジョディは話が全然見えないと不満をあらわにする。

赤井は、公安は本質は自分たちと同じで、組織に噛みつこうとしてる狼だと説明した。

工藤邸では沖矢が家中をくまなく確認し、盗聴器の類が仕掛けられていないかをチェックした。

問題が無い事がわかると、2階に声をかける。

返事が無いので自ら2階に行き部屋をあけると、疲れ切って机に突っ伏していたコナンがいる。

コナンは沖矢に打ち合わせ通りにやってくれとぼやくが、上手くやっただろうと言い返される。

作戦はこうだ。

基本は沖矢が付けていたマスクに仕込まれた変声機を使い自分で喋る。

そしてマスクを取れと言われたときや、答えにくいことを聞かれたときは合図に2回咳ばらいをしてコナンが変声機に内蔵されたスピーカーを通して喋る。

そして自分が喋りたくなったら1度咳ばらいをする。

彼は上出来と自画自賛し変装マスクをはずした。

沖矢に成りすましていたのは工藤優作だったのだ。そしてマカデミショーに出席しているのはもちろん母の工藤有希子だった。

優作は自分が身代わりになったFBIの彼はここへ戻ってくるのかと聞いた。

『ああ。守んなきゃいけないやつがいるからな』とアガサ博士の家に目を運ぶのだった。

第783話『緋色の真相』

有希子は日本に戻り、赤井が変装をうまくやれているかチェックする。

なんと有希子は毎週通って変装を確認していたのだった。

有希子は赤井に好意を抱いていたのですこし残念そうにする。

赤井はコナンとともに、ジョディとキャメルに沖矢昴に変装した赤井の種明かしをした。

赤井は変声期を作ってくれたアガサ博士と変装術を教えてくれた工藤有希子、そしてこのアイデアを授けたコナンのおかげだと言った。

ジョディは赤井秀一とどんな関係なのかを聞く。コナンは遠い親戚だと言った。

赤井は有希子がボロを出さないうちに退散させるべく、帰りの飛行機の時間だと告げる。

有希子は何度もコナンを新ちゃんと呼び間違えそうになったのだ。

■真相

赤井らの上司ジェイムズ・ブラックはこの状況を知っていた。

ジョディはなぜ自分たちにそれを話してくれないのかと聞く。

赤井は敵をだますにはまず味方からだと言った。

現に組織の連中はジョディらに探りを入れてきていた。もしも生きていることが分かっていたらその時にバレていた恐れもあるのだ。

そして赤井は、バーボンは一人で乗り込んでくると思っていたが、その思惑ははずれ、コナンが言うとり公安をつれてきたのだった。

安室が赤井に対して持つ恨みはそれほどまでに根深いものだったのだ。

と、そこへチャイムが2度鳴る。

ドアを開けるとそこには元太・歩美・光彦が。

3人は沖矢に謎を解いてほしくて来たのだと言う。

沖矢が気前よく中に入ってもらおうと言うと、ジョディとキャメルは驚く。

元太はカレーは残ってる?と聞くと沖矢は『ええ。多少は』と答え、さらにジョディとキャメルを驚かせるのだった。

沖矢は料理は有希子に教わったのだという。食費も安く上がるし良い気分転換にもなると。

■元太らが持ってきた謎

光彦『まず博士が暖かい紅茶を4つステンレスのマグカップにいれて持ってきたんです』

歩美『4枚の紙のコースターのうち3枚に黒のボールペンでドクロマーク書いたんだよ』

光彦『そしてコースターを裏返してドクロを書いていないコースターの上にレモンを絞った紅茶をのせて、残り3つのコースターのにはお酢を入れて紅茶を乗せたんです』

元太『博士、わしは超能力を身につけた。匂いを嗅がずにお酢の入った紅茶を当ててやろうて言って、カップを一つ取って上手そうにがぶがぶ飲んじゃったんだ』

歩美『で、そのカップが乗っていたコースターをみたらドクロマークが書いて中たんだよ』

光彦『博士が後ろを向いている間にコースターごと位置を入れ替えた』

沖矢はいれたのは本当にお酢だったのかと聞くと、飲んだらはきそうなくらいまずかったと言う。

そしてコナンはそのボールペンは消せるやつか?と聞くと、消せる奴だがマークを書いた後は何もしてないのだと言う。

『じゃあこの謎は合衆国が誇るBureauの彼らに解いてもらおうか』

と沖矢の無茶ぶりに驚くジョディとキャメル。

■バーボンとベルモット

走行中の車の中でベルモットは高らかに声をあげて笑う。

『だから言ったじゃない。あの赤井が生きてるわけないって』

バーボンは自分の取り越し苦労だったと答えた。

ベルモットはこういうのはもうやめてと言うが、バーボンはまた何かあったら手を貸してくれと言う。

『何しろ僕はあなたの秘密を握っている数少ない人物の一人。組織のメンバーが知ったら驚くでしょうね』

『まさかあなたがボスの・・・』

ここまで言いかけてこめかみに拳銃を向けられたバーボン。

『それ以上言うとフロントガラスにあなたの脳みそぶちまけるわよ』

『それは辞めたほうがいい。後始末が大変だから』

安室は自分の消息が断たれた場合、組織内にベルモットの秘密がリークされるようにしてると言うのだ。

FBIに目をつけられたことも含め安室は全て想定内だと言う。たった一つを覗いては。

それは自分の正体を知ったコナンだった。

ベルモットは勝手な行動は慎んだ方がいいと言った。

組織内にネズミが入り込んでいるとジンが言っていたのだと言う。

かつて組織に入り込んだスパイは3人。赤井と本堂。そして公安からもぐりこんだコードネームはスコッチ

■謎解き

工藤邸では赤井が紅茶を入れている。その後ろでキャメルがスコッチがないと声をかける。

赤井は最近はバーボン一筋で、スコッチは飲まなくなったのだと言った。

そしてキャメルらにアガサ博士の超能力トリックは解けたのかと聞いた。

ジョディとキャメルは何も思いつかないのだと答える。

赤井はあのトリックのカギはボールペンにあるのだと言った。

一方コナンらは歩美たちに種明かしをしている。

消えるボールペンは付属のラバーでこすって摩擦熱で消える仕組になっている。

ということはこのボールペンは熱を加えると消えるインクなのだ。

その為博士がどの紅茶を取ったとしても、カップの熱でドクロは消えていたというカラクリだったのだ。

でも光彦は残った3つの紅茶は変な味がしたと言う。それに対しコナンは最初から全部の紅茶にお酢が入っていたんだと言った。

博士はそれを我慢して美味しそうに飲んだだけだったのだ。

種明かしをされ、ガッカリする元太たち。

赤井から同じ答えを聞かされたキャメルはインチキだと言うが、赤井はトリックなんて種を明かせばだいたいそうなると言った。

そしてジョディは、ここへ呼び出した理由を聞いた。

追跡が無いか十分に注意を促されていたことから大事な話があると思っていたのだ。

赤井は変声機のスイッチを切り、『キール・・・水梨怜奈からメールが届いたんだ』と言った。

しかしメールの文字はたった3文字『RUM』ラム。組織の一員のコードネームだった。

水梨怜奈の状況を知っているジョディは自分には何も連絡がないと言った。

赤井はラムがボスの側近だと言う。赤井は単語だけを送ってきたということは切迫した状況だったのだろうと推測する。

コナンはその様子をイヤホン越しに聞いている。

いよいよ大物が動く。それはジン以上の人間だ。

■コナンと安室

安室はいつも通り喫茶ポアロでバイトをしていると、そこへ入ってきたのはコナンだった。

『嘘つき』

コナンは笑顔で言った。

『キミに言われたくはないさ』

安室も笑顔で答える。

二人はそれ以上何も言わなかった。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

緋色のシリーズは、ミステリートレインの時のような緊張が走るストーリーになっていて、ドキドキが止まりませんよね。

安室は決して赤井を許すことが出来ずにいるわけですが、それでも立場は似たもの同士。

そしてコナンと安室。お互い正体を言えずにいるが、それでも分かっているのでしょう。

最後の二人のやりとりで見せた笑顔は、コナンは何処か寂し気で、安室はいつもの不敵な笑みではなく優しい顔をしています。

組織の全貌を明らかにし、壊滅させようと動いているのはコナンだけじゃなく、FBI、そして公安警察も同じなのでした。

そして、ジンによるスパイ探しが始まります。キールこと水梨怜奈、そしてバーボンこと安室透(降谷零)は無事でいられるのでしょうか。

『緋色』のシリーズはこちらからチェックしてみてください。

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