夏休みの宿題で一番時間がかかるものといえば読書感想文と言っても過言ではありません。
算数や国語と違って問題が決まっている宿題とは違って、まずは課題になる本を選ぶことから始めないといけません。
本を読むことが得意なお子さんは良いかもしれませんが、まだまだ遊び盛りの小学3年生。
夏休みは毎日友達を遊びたいし、お盆は家族で帰省したり旅行したりと大忙しです。
その結果、夏休み終盤になって慌てて、何の本を読んで感想文を書くのかと慌てるお子さんも多いのではないでしょうか。
そこでこのサイトでは小学3年生の夏休みの読書感想文におすすめな3冊をご紹介します。
どの本もすらすらと読める内容になっていて、また本の主人公が同じくらいの年齢設定だったりと感情移入もしやすく感想も書きやすいかもしれません。
今年の夏休みはこちらを参考に読書感想文を書いてみましょう。
【めいちゃんの500玉】はお金と命の大切さを教えてくれる本です
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ある日、めいちゃんは不思議な500円玉を拾います。なんとその500円玉はめいちゃんにしゃべりかけてくるんです。
拾った500円玉を警察に届けなきゃ!と思っているめいちゃんに、500円玉は言います。
「オレ様を使って好きな物を買え」
めいちゃんは500円玉の言う通りにお菓子をたくさん買おうとしましたが、お金が足りません。
そこで今度は亀を買おうと思ったけど、ケースや餌代が足りません。
500円のお花を買おうとしたら、消費税の分が足りませんでした。
めいちゃんは何としてでもこの500円を使おうと、町を歩き回りました。
この本は、読みながらめいちゃんと一緒に「500円玉で買えるもの」を探しながら、お金の価値や大切さをおしえてくれます。
そして、生き物を飼うということに伴う責任感についても学ぶことの出来るストーリーになっています。
生き物を飼い、育てるということは、生き物だけを買えば良いわけではありません。
生き物を飼うためのケージや設備、そして餌代と必要な物はたくさんあります。
お金を使うという行動から、生き物を飼うということの意味を教えてくれています。
お小遣いをもらう年ごろのお子さんに、お金の大切さやお金だけじゃ生き物を飼うことは出来ないんだということを教えるのにおすすめの1冊です。
【わらうきいろオニ】は現代っ子ならではの人間関係についてのお話です
赤でもない、青でもない、きいろのオニはお手玉が得意です。
毎日たいくつだったきいろオニはある日人間の学校にやってきます。
きいろオニは友達を作ろうとするけど、「きいろいオニなんて変」と子供たちに言われてしまします。
きいろオニは悲しくなりました。
でも子供たちに面白がってもらおうと、泥だらけになってお手玉をしたり校長先生にアッカンベーをしたりと、無理をしてしまいます。
友達がほしい、嫌われたくない、自分をひたすら抑える行動が結局自分を好きになれなくなります。
本当はとても悲しいのに無理してがまんして、とても苦しかったから、涙がおなかにたまってしまいました。
ある日素敵な出会いがありました。
「違っていてもいい!普通ではおもしろくない」と言い切るピンクの水玉オニや同じような悩みをもつむらさきオニ。
かれらと出会ったことで、きいろオニは自分の気持ちを出せるようになりました。
きいろオニは演じるのではなく、自分の素直な気持ちを数え歌にのせて、得意なお手玉を披露しました。
「普通」とは何なのか。
人と違うから、嫌われてしまう。嫌われたくないから、自分を面白く偽り、みんなを笑わせようとする。
でも、みんなに嫌われたくないと本当の自分を隠して周りを楽しませることで仲良しになれるの?
自分を受け入れて、肯定してあげること、自信を持つことは難しいことかもしれません。
悩むことは時に人を成長させるけど、無理は結局自分がつらいだけ。「自分は自分のままで良い」と気づいてほしい。
小学校低学年向けの本に推奨されていますが、高学年になっても読んでみてほしい1冊です。
【あたしって、しあわせ!】は眠れない時に幸せに感じたことを数える女の子のお話です
眠れない時に羊を数える…というのはよく聞くお話です。
この本の主人公のドゥンネは羊ではなくしあわせだと思ったことを数えます。
ドゥンネの家族は、パパと猫のカッテン。ママはドゥンネが赤ちゃんの時に病気で死んでしまいました。
でもドゥンネはパパに愛情に包まれ、ママの親戚がいるイタリアに行ってアモーレに包まれます。
いつも前向きなドゥンネだけど、学校に行く前はちょっとだけ不安でした。
学校ってどんなことをするんろう?友達が出来なかったらどうしよう…。
はじめのうちは休み時間はひとりで過ごしていましたが、ある日エッラ・フリーダという女の子と仲良しになります。
それからは二人はいつも一緒です。
時には喧嘩もするけど、「あたしってしあわせ」と感じる毎日。
でもある日、エッラ・フリーダは遠くへ引っ越してしまう事に。
ドゥンネはエッラ・フリーダが引っ越してからちょっとしたことで涙が止まらない日々を送りました。
でもドゥンネは「あたしってしあわせ」と思うことを忘れません。
大人にとっては何気ない平凡な日常でも子供からしたら毎日が大事件。
そんな中でもドゥンネは毎日「あたしってしあわせ」と思うことを続けます。
突然の親友の引っ越しに涙する日もあるけど、そのあと親友からもらったお手紙にまた「あたしってしあわせ」と思うことが出来る、主人公の女の子の前向きな素直さに胸が暖かくなる1冊です。
まとめ
いかがでしょうか。
どの作品も、ちょうど小学3年生くらいで一度読んでおきたい作品になっています。
お金や命の大切さ、普通で良いんだということ、そして毎日幸せを感じること。
内容が難しいところもありますが、しっかり読んで主人公たちの気持ちを理解できたら、きっと周りの人にやさしく出来る人間になりますね。
そして同時に、自分を偽ってまで人のために無理をしないこと、自分は自分で良いんだということを、お子さんに教えてあげたいわらうきいろオニはぜひお父さん、お母さんも一緒に読んでみてください。
子供がお友達との関係に無理をしていると気づいたら、「ありのままで良いんだ」と教えてあげてくださいね。
今の世の中にとても考えさせられる内容ですので、こちらを参考にぜひ読んで夏休みの読書感想文にしてみてください。
☆夏休みの読書感想文におすすめな本3選を学年別に紹介しています☆
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