杯戸中央病院に急性虫垂炎で入院した妃英理を見舞いに来たコナンと小五郎は偶然にも病院の廊下で安室透と出会う。
安室はコナンに楠田という男について訪ねる際に、どこか引っ掛けのようなしぐさを見せるのだ。
警戒するコナンをよそに事件が発生する。入院患者を見舞う３人の女性と患者の関係は？事件の真相はどんなものなのだろうか。
このサイトでは第７７１話『ギスギスしたお茶会(後編)』についてまとめてみました。
第７７１話『ギスギスしたお茶会(後編)』事件の謎を解け！
杯戸中央病院で見舞客の須東怜菜が毒殺されるという事件が起こった。目撃者は被害者と一緒にお茶会をしていた同級生の３人。
うち一人は入院患者であとの二人は被害者同様に患者を見舞うために来たのだった。
■毒物はティーカップのあそこに・・・
警察は病室を探したが毒物を入れたような容器は出てこなかった。
そして床にこぼれたハーブティーからは毒物が検出されなかったのだ。
コナンはそれに対し言及しようとしていると蘭がやってきた。
蘭とコナンのやり取りを聞いて何故か驚愕したような顔をする安室透。
安室は母親らしき女性との過去のシーンを思い出していたようだ。
蘭は子供は帰る時間だと言い、引っ張っていくがコナンはそれを拒む。
しかし蘭の『青いお空が真っ赤になってる』の言葉に事件解決のヒントを見出すのだ。
そしてコナンは自分が気付いたのだから安室も気づくだろうと思ったのだった。
病室に戻る目暮警部たち。
その方法はやはり自分のカップとすり替える方法だと小五郎は言う。
しかし、容疑者らそれを無理だと言うのだ。
・別府が飲んでいたのは黄色のカモミール
・八方が飲んでいたのは茶色いペパーミント
・高坂が飲んでいたのは青色のバタフライティー
そして被害者が飲んでいたのは、赤色のハイビスカスティーだった。
色が全く異なるハーブティーをすり替えたらさすがに気が付くはずだとすり替えることは不可能だと言うのだ。
しかし、カップに付着した毒から、その方法は明らかになっており、現場から毒を入れた容器が見つからないということは、一度病室から出て容器を捨てるチャンスのあった別府と八方のみになると目暮警部は言う。
だがコナンは自分が犯人なら毒を塗ったカップをそのまま外には出ないと言った。自分が見ていない間にもしもカップ入れ替わったらが大変なことになるからだ。
コナンはカップに毒を塗れて一度もそこから離れなかった人がいる。と安室にそれをふった。
安室はその人物なら、毒をカップに塗ることが出来るし、毒物の入った容器を病室から出ずに捨てることが出来るといい、名指しした。
第７７１話『ギスギスしたお茶会(後編)』推理公開！真犯人は誰なのか？
■真犯人の目的とトリックの全容
安室はそれが出来たのは入院患者の高坂樹理しかいないと言った。
カップを左に持った時の飲み口に毒が塗ってあったことから、カップを右でもって飲めば自分が毒を飲むことは無い。
しかし、二人のハーブティーの色は正反対の赤と青だった。
安室はレモンを使うことでそれが実現できたのだというのだ。
そこでコナンがみんなの目の前で実験をする。
青いバタフライティーにレモンを浮かべると・・・なんと赤に色が変わったのだ。
レモンは酸性だ。それに反応したバタフライティーが変色したのだという。
そして、レモンをとりそこへ重曹を入れると赤くなったハーブティーは再び青くなる。
重曹は高坂がティーカップを磨くために部屋に常備していたのだ。
カップをすり替えた証拠に、高坂は須東のカップについた口紅を拭った為に指に付着した赤いあとが残っていた。
高坂は犯行を認めた。
犯行の動機は子供の受験前日にインフルエンザを家に持ち込まれ子供はうつってしまい受験に失敗した。
だが、それだけではなかったのだ。
インフルエンザを移されたのは高坂自身もだった。そして高坂は妊娠していた。
医者に妊婦がインフルエンザにかかると胎児に悪影響を及ぼす可能性を聞かされ、高坂はノイローゼになり、そして胎児は流産してしまったのだ。
当時は、偶然だったから仕方ないと思っていたのに、突然訪ねてきた須東の息子が謝りに来たのだ。
『最後の追い込みなんだから勉強に行ってこい。それでライバルが減るならラッキーだ』と母親である須東に言われて子供は自分がインフルエンザだと知っていて来たのだ。
高坂は、バタフライティーには解毒作用があると言った。自分の中にあるどす黒い殺意を犯行前に浄化してくれたら・・・そう思て高坂は直前までバタフライティーだけを飲み続けていたのだった。
■楠田 陸道の事件
高木刑事はこの病院は呪われてるんじゃないかと言う。
アナウンサーが入院してたと噂になったり、けが人が押し寄せてパニックになったり、爆弾騒ぎもあった。
コナンは慌てて高木刑事に警視庁に帰る時間じゃないかと促した。
しかし安室は逃さなかった。『楠田 陸道という男は知りませんよね？』
高木刑事はその爆弾騒ぎの時に、周辺で破損車両がありその車の持ち主が楠田陸道だと言った。
この病院の患者だったらしいが急に姿を消したのだと。
破損車両には大量の血液が飛び散っているなど、謎の多い事件だったのだという。
安室はその状況からそれは拳銃による外傷の出血だったと思った。
コナンはその様子を注意深げに伺うのだった。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
事件は最後まで良心とどうしても拭い去ることが出来ない殺意との間に苦しむ高坂の犯行だった。
被害者は常に天真爛漫で、これまでもこうやって何度も友人らを振り回してきたのだろう。
その性格を知る３人は彼女だから仕方ないとあきらめの感情を持ちつつも、やはりどこかに憎しみが残ってしまったのか。
そして、事件解決後楠田の事について高木刑事に探りを入れ、かつて事件があったことが分かった安室。
その事件に拳銃が用いられていたことも。
コナンはその様子を見て何を思ったのか。そして安室の目的は何なんだろうか。
ストーリーの続きがとても気になりますね！
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