コナンは蘭と小五郎と一緒に入院中の妃英理の見舞いに行く。しかし同じ病院に安室透が来ているのだ。
安室透が黒の組織の一員・バーボンであることを知ったコナンは彼の行動に警戒しますが、その目的がつかめないまま。
物語はどのように進んで行くのでしょうか。このサイトでは第770話『ギスギスしたお茶会(前編)』についてまとめました。
第770話『ギスギスしたお茶会(前編)』蘭の母妃英理の入院
毛利小五郎はパチンコで大儲けしてステップを踏んで探偵事務所に帰ってきた。
しかし、玄関に入ると置手紙が。
『病院に行ってきます。形態の電源ぐらい入れときなさいよ』
慌てて電源を入れると不在着信34件・メール16件の連絡が来ていたのだった。
メールを開くと蘭から火急の知らせが入っていたのだった。
件名には『緊急』の文字が。
『お母さんが仕事先で具合が悪くなってこれから手術なの!杯戸中央病院だから早く来てよ!』
■突然現れた安室透]
小五郎は蘭のメールを確認するなり血相を変えて病院へ走る。
病室に入るとそこにはベッドに座る妃英理と先に訪れていた蘭とコナンがいた。
英理は虫垂炎だったのだ。手術は無事に終わりもう病室に戻ってきていたのだ。
小五郎はコナンに証拠を上げられ、携帯を切ってパチンコに勤しんでいたことはすぐにバレてしまい英理と蘭からこっぴどく叱られるのであった。
部屋を追い出された小五郎と何故かついでに追い出されたコナン。
そこへやってきたのは何と安室透だったのだ。
安室は知り合いが入院していると聞いて見舞いに来たが、突然いなくなったと言った。
そしてコナンに、『看護師さんがコナンは前にも来たことがあるって聞いた』と言い、いなくなった楠田 陸道の事を訪ねる。
コナンはそんな人は知らないと答えるが、安室は本当に知らないか?と食い下がる。知らないと突き通すコナンに、安室は『凄いね君は』と不敵な笑みを浮かべるのだ。
安室透に警戒していると、廊下をやってきた二人組の女性に安室は声をかけ楠田と言う患者を知らないか確認した。
見舞客の別府 華月と八方 時枝は、楠田の詳細や写真が無いかを聞き返してきたが、安室はそれを断った。
これは安室の実験だった。
『突然名前を出されて知ってるか?と聞かれたら』
『たいていの人は自分の記憶に絶対的な自信は無い』
『だから普通はNOと言う前にその尋ね人の名前以外の情報を知りたがる』
『だから君はすごいよコナン君』
『名前だけで知らない人と確信できるんだから』
そこで小五郎が割って入り、その話題は終了した。
すると後ろでエレベーターを待つ子供がカウントダウンを開始する
『3・2・1・・・・・0!』
この0の声に強く反応する安室。それを見逃さないコナン。
小五郎も気が付き、声をかけると、安室は自分のあだ名がゼロだったから驚いたのだと言った。
名前からあだ名がゼロとは連想しづらいが、安室が言うには名前が透(とおる)。それは透けているということ、すなわちゼロだと言った。
■病室でのお茶会と事件発生
先ほどの見舞客の女性二人はこの病院に入院している高坂 樹理の部屋に訪れていた。
楠田の事について聞かれるがここは個室なのもあり自分も分からないと言った。
高坂は明日退院するのだというが、八方は見舞いに来る意味がないと文句を言う。
そこへもう一人の見舞客、須東 伶菜が部屋に入ってきた。
須東はポットに水を汲みに行っていたようだ。そして4人でのお茶会が始まった。
しばらくして、4人は学生時代の写真を見たりして女子会を楽しんでいた。
しかし途中から須東の話を聞く3人の表情がおかしくなってきて・・・。
だが次の瞬間、紅茶を一口飲んだ須東は突然倒れてしまったのだ。
3人の悲鳴を聞き、コナンと小五郎、そして安室は部屋に走るのだった。
第770話『ギスギスしたお茶会(前編)』捜査開始
病院に駆け付けた警察。死因は毒殺だったのだ。
ドクターが駆け付け容態を見るもすでに手遅れだったのだそうだ。
被害者は青酸系の毒物が入った紅茶を飲んで死に至った。
状況から同じ部屋にいた3人に疑いの目が向けられたが、被害者は倒れる前に何杯かおかわりもしていたらしいのだ。
その為即効性のある毒物であることから、毒はあらかじめカプセルに入れられていて、現場はここではないかもしれないと目暮警部と高木刑事が言う。
コナンは突然『この携帯に色々写真が入っているけど、亡くなったおばさんは右手にお箸を持っている』と、落ちていた携帯を手に大声を出す。
落ちて割れているカップのかけらの、口紅の付着している個所がとっての右にあることから須東は左手でカップを持ってたってことになると言った。
そこで安室は被害者は亡くなる前、右手に何かを持っていたからだと言った。
安室は人は何かに集中していると反対の手がおろそかになる心理状態をあげ、犯人が自分のカップと被害者のカップをすり替えた犯行だと言った。
だが3人は須東は紅茶にレモンを浮かべていたし、みんなそれぞれ違う紅茶を飲んでいるのだからすり替えらえるわけがないと言う。
■個別で事情聴取を行う
犯人がまだ犯行に使った毒物を保管していた容器などを持っている可能性があることから3人ともボディチェックが行われる。
そして順番に聴取を受けるのだった。
・入院患者の高坂 樹理:紅茶は自分が淹れたという。ティーパックをカップに入れてお湯を注ぐだけだったそうだ。
カップは他の2人に戸棚から出してもらった。紅茶の種類が豊富なのは、高坂がハーブティー好きで見舞いでかなりの種類と数をもらっていたからだという。
またすり替えたというなら、自分が一番難しいと言った。それは須東が飲んでいたのは赤色のハーブティーで自分が飲んでいたのは青色のハーブティーであることから一目瞭然なのだという。
あとの2人が飲んでいたのは茶色と黄色のハーブティーだったそうだ。
・見舞客の八方 時枝:ペパーミンだから緑色のお茶かと思ったら茶色で拍子抜けしたという。色も茶色としっかりした赤だから間違えるわけがないといった。
そしてお茶はそれぞれがテーブルに並べて好きなのを選んだのだ。飲み終わったらティッシュで拭ってつぎのお茶を飲んでいたが、高坂だけはずっと青いお茶を飲んでいた。
席順は、時計周りに八方・須東・別府・高坂だ。また昔の写真をみようと言い出したのは別府だったという。
しかし、ここで八方は須東の人間性について恨みがましく言い出す。須東の夫は八方の元カレで略奪婚だったというのだ。
だが恨むなら別府の方だというのだった。
・見舞客の別府 華月:別府は須東に勧められて購入した株が暴落して大損したのだ。だが、須東はその前に売り逆に大儲けしたのだ。
そのせいで借金をかかえてしまったのだという。殺してお金が帰ってくるならそうしたかもしれないというほどに恨んでいた。
だが、恨んでいるのなら高坂も同じだと言った。高坂の子供の受験が失敗したのは須東が原因だからだという。
失敗の原因は須東の子供が受験前夜に高坂の家で子供同士勉強をしていたが、須東の子供がインフルエンザにかかっていて、結局高坂の子供も受験どころではなくなってしまったのだ。
3人それぞれに殺害する理由はあったが、別府が言うには須東は昔からあんな性格だったから、しょうがないか、という感じだったのだと。
そこでコナンが、お茶会をしているときに部屋から出た人間がいるかを聞いた。別府は自分と八方が1度ずつ出ていると言った。
別府はトイレに、八方はお茶請けのお菓子を買いに。その間高坂と被害者はずっと部屋にいたと思うという。
お茶会が始まる前にポットにお湯を組みに行ったのは亡くなった須東。
そしてお茶会に使用したカップは病院のではなく、高坂の私物だという。
コナンはそれを聞いて、犯行が出来たのは1人だけだと断定した。
問題は被害者の手にどうやってそのカップを取らせたのか・・・。
まとめ
いかがでしょうか。
安室透の登場に動揺するコナンと、コナンを試すような行動をとる安室。
そんな中殺人事件が起こってしまいました。容疑者は3人。コナンは誰が犯人かはもうわかっている様子です。
しかしコナンはかつて安室の前で、小五郎を眠らせるのに失敗しているため、後編ではどのように推理を進めていくのか気になりますね。
気になる続きは第771話『ギスギスしたお茶会(後編)』でご紹介します。
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