誰もが1度は観たことがあるジブリ映画。お気に入りの作品はどれですか?
ジブリ映画には必ず食事シーンが流れますよね。
どこにでもある食卓、いつもと同じメニュー。決して特別なものではないけど、ジブリ映画にそれが登場するだけで、何故か真似したくなったりしますよね。
おなじみのメニューにラピュタに登場する、パズーが作った目玉焼きがのったトーストがあります。
この誰にでも作れる簡単なトーストが、ラピュタに出たことで「ラピュタパン」なんて名称がついてしまうほどです。
今回、ジブリが発信するこの展示会はそんなジブリの世界の食事に注目した作品になっています。
訪れた人が、「これ、あのシーンだ!」と足を止めて夢中になる事間違いなしの展示会は人気のため期間を延長し現在も公開中です。
懐かしい昔の作品に登場する食事シーンやメニューが、タイムスリップしたような気持ちにさせてくれますよ。
開催期間が延長に!食べるを描くことの大切さを伝えたい展示会とは
この展示会は2017年5月27日からスタートし、当初は今月2018年の5月いっぱいをもって終了の予定でしたが、大盛況のため開催期間が延長し2018年11月いっぱいまでとなりました。
ただし現時点では終了日は予定となっているため、まだ訪れたことのない方はぜひ早めに見に行ってみてください。
ジブリの展示会は通常は1年サイクルで新しいものに切り替わるものですが、今回はよりたくさんの人に見てもらいたいと企画者側の思いもあり期間を見直したそうです。
ジブリの作品では欠かすことのできない食事のシーン。きっといくつか覚えているものもあるのではないでしょうか。
筆者は断然ラピュタパンを推しますが、それ以外にも千と千尋の神隠しでは神様のごはんを千尋の両親が食べてしまったシーンも印象的でしたよね。
そして苦難に立ち向かう決心をした千尋にハクがおにぎりをくれたシーンも多くの人が感動したのではないでしょうか。
「あの時、千尋が泣きながら食べていたおにぎりだ!」と昔に観た映画のシーンを思い出しながら、一つ一つ思い出のシーンを見て回るのも良いですね。
■食事シーンを大切にしている
ジブリではどの作品にも必ずと言っていいほど食事のシーンが登場します。
食事をすることで、登場人物たちはどのように変化していったのでしょう。
・ラピュタではパズーとシータが一緒に同じものを食べることで心を通わせます。
・ハクがくれたおにぎりを食べて、千尋は困難に立ち向かう勇気をもらいます。
・一つの食卓を囲んで一緒にベーコンエッグを食べることでハウルたちは家族になるんです。
どれも何の変哲もない食事のシーンですが、ジブリではこの食事のシーンに重要な意味を込めています。
食べ物は温かそうに感じたり、ふんわり柔らかそうに見えたり、それを登場人物たちがまた美味しそうに食べる。
食べる仕草や表情が、この食べ物は美味しいものだと感じさせてくれる効果も大きいということです。
ジブリでは作品に登場する食事のシーンにとても力を入れているそうですよ。
第1室では記憶に残る食のシーンをパネルが紹介、そして第2室ではとなりのトトロからサツキの家の台所が!
この「食べるを描く。」の展示会は二つの部屋に分かれています。
作品に登場する食事のシーンを色んなアプローチで紹介しています。
■第1室
この一つ目の部屋では、それぞれの作品の食のシーンを実際の映画から抜き出しパネルで紹介しています。
実際映画で見ると、ほんの数秒のシーンがどのように作られているのかをここで知ることができます。
この数秒のために描かれた原画の枚数もさることながら、その動きを詳しく見ることができます。
「食べる」ための動きというのは、口の開け方から噛み切って噛み砕いて飲み込むという動作、そして口に運ぶための箸さばきのひとつひとつが大切で、それぞれの作品でも大変重要に描かれています。
展示室内のダイニングテーブルには、実際にお箸が用意されているので、食べる動作を体験してみるのも楽しむポイントのひとつです。
毎日当たり前のようにしている食事ですが、これが実際にアニメーションになる際にどのようにして作られているのかを知れる機会はあまりないので貴重な経験になりますよ。
■第2室
この部屋では実物大でとなりのトトロのサツキの家の台所と天空の城ラピュタのタイガーモス号のキッチンが展示されています。
こちらでは食べるではなく、食事を作るシーンが中心となり紹介されています。
あのタイガーモス号のキッチンも衝撃的ですが、サツキが家族3人分の食事を手際よく作り上げるあの台所に入り込み体験できるまたとない機会です。
その場に立つだけで、懐かしさに思いをはせるとともに、世界観を実際に感じてわくわくドキドキが止まらないですよ!
「食」を描くということは、その背景となる登場人物たちの暮らしや社会、文化を描くことにもなります。
それぞれのシーンにあった参考図書などもあり、実際にどんな資料なのかを見ることができます。
この展示会を訪れた後にもう1度映画を見てみてください。
きっと、何気なく過ぎていった食のシーンに対して体感した事を理解をもって見ることでまた違った奥の深い食のシーンに感じることが出来ると思います。
展示会の詳細やアクセス方法はこちら
■「食べるを描く。」
日程 2017年5月27日(土)~2018年11月30日(金) ※イベント終了日は予定です
※毎週火曜日は休館日ですが、日によって開館している日がありますので事前に公式サイトから確認することをおすすめします。
時間 10:00~18:00
※1日4回に分けた入場時間が設けられています。それぞれの指定入場時間から30分以内に入場するようにしましょう。
※入れ替え制ではないため、入場後は閉館時間まで滞在することができます。
※入場時間は 1回目 10時
2回目 12時
3回目 14時
4回目 16時 の4回です。
料金 大学生以上大人 1000円
中学生~高校生 700円
小学生 400円
4歳以上幼児 100円
※チケットは毎月10日に翌月分のチケットを購入できます。
※ローソンからも購入が可能です。
場所 三鷹の森 ジブリ美術館
東京都三鷹市下連雀1-1-83
問い合わせ 0570-055777
アクセス JR中央線 三鷹駅 南口から玉川上水沿いに歩いて約15分
※途中美術館への案内看板があります。
JR中央線 三鷹駅 南口からコミュニティバスを利用すると約5分で到着します。
※お車で行かれる場合は駐車場はありません。近隣の駐車場に停めるか公共の交通機関を使いましょう。
まとめ
いかがでしょうか。
完成されたアニメーションでは、食事のシーンなど、数秒で終わってしまうものですが、実際にはたくさんの原画があり、またその原画も登場人物の動作から、食事がよりおいしく見えるようにする工夫がなされており、この展示会に来てみるまでは分からないことばかりです。
食べるときの表情の作り方からお箸の使い方まで、実に細かく描かれているジブリ映画は、ただ見ているだけでも美味しそうに感じたりするほどの出来栄えです。
また実際に展示作品をみて、記憶をたどって思い出しながら見るのも楽しみの一つですよ。そして展示会を見た後はやっぱりもう1度映画を見直してみることをおすすめします。
「このシーンはこうやって作られたんだな」とこれまでと違った視点で映画を楽しむことができます。
お気に入りのジブリアニメの食のシーンを一度観に行ってみてはいかがでしょうか。
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