ある日の朝いつも通り起き上がって立った瞬間にかかとが痛くて歩くのが辛かったことってありませんか?
日々の立ち仕事や激しいスポーツ疲労の蓄積で酷使された足底が炎症を起こして発症する足底筋膜炎。
割と軽視されがちですが実際発症してみるとあまりの痛さにびっくりしてしまうかもしれません。寝起きの第一歩が激痛って考えただけでもつらいですよね。
既に発症されてしまった方はその後どうされていますか?
接骨院に行ったり整形外科に行ったり。とりあえずテーピングしてみたり、足底の負担を軽減するためにインソールを使ってみたり。
あまりにも痛いから鎮痛剤を飲んでみたり、湿布をはってみたりする方もいると思います。
そして何より気になるのが、一度発症した足底筋膜炎は治るのか?痛みのない生活に戻れるのか。ではないでしょうか。
ここでは足底筋膜炎を起こす原因と、自分で出来るケアについてご紹介していきます。
足底筋膜炎は治らないって本当?
足底筋膜炎は組織の裂傷による炎症が新陳代謝によって自然治癒するまで、なるべく安静にしているというのが基本なのですが、ずっと休んでいるわけにもいかず安静を保つ事自体が難しいため症状が長引いてしまう場合が多いようです。
また病院にかかった際は炎症が治まるまで安静にするように言われるでしょうが、お仕事のある方は流石に休むと言うのは難しいのが現実です。
また、足底筋膜炎は寝起きや長時間座った姿勢から立ち上がった際に足裏にチクチク、ズキンとした痛みを感じますが、しばらく動き回って足の血行が良くなると痛みが緩和するという特徴を持っています。
そこで、普段の生活では足底筋膜への負担を軽減するために、履かれている靴周りを見直すことが大切です。これらを上手に取り入れていきましょう。
また最近はスポーツをする方や立ち仕事やアルバイトをし始めた学生さんなどにも足底筋膜炎に悩まされる方が増えています。
オーバーワークや運動不足もさることながら、柔らか過ぎる靴底の靴と硬い人工床や路面などとの関係も要因として関わっているのではないかと思います。
靴を見直したり、インソールを上手に使うことで足底の負担を軽減する事も大事ですが、原因を追究しそれにあったケアが必要です。
これといった治療薬はないため酷いときは痛み止めを使いながら様子を見つつ、日々のケアを行うことで時間はかかっても自然と痛みを感じなくなるようになります。
足底筋膜炎になる原因は?
足底筋膜炎はオーバーワークや運動不足、加齢などが原因で土踏まずのアーチを構成している足底筋膜の組織が柔軟性を失い、その状態での立ち仕事や長時間の歩行等が足に荷重の負荷や地面からの衝撃が加わった際に、硬くなった足底筋膜の組織が筋膜を引き伸ばそうとする力に耐えきれず、裂傷が生じて炎症を起こしてしまう事で痛みを感じる症状です。
運動の経験が余りない人でも特に偏平足傾向で脹脛やアキレス腱などの筋力が弱い人は土踏まずのアーチが下がり足底にある筋膜に負荷が掛かり炎症を起こし痛みの症状が出るのです。マラソンランナーやスポーツ選手には意外と足底筋膜炎に悩まされている人が多いですが、脹脛やアキレス腱の筋力強化と硬くなった筋肉をスチレッチやマッサージをして解すなどのケア、靴底にインソールを入れるなど工夫しながらスポーツや仕事をしています。
また、足底筋膜炎に関係する重要な部位は大まかに二つあり、「ふくらはぎ」と「足のアーチ」になります。どちらが原因かを知ることで自分で出来るケアを知ることが出来ます。
1.ふくらはぎの場合
ふくらはぎの硬さは足首の硬さにもつながり、それが足底の痛みにつながっていることがよくあります。
まずふくらはぎを触ってみるなどして硬さをチェックしてください。またふくらはぎをもって足首を動かし全体の硬さを把握します。
次に、テニスボールなどでふくらはぎをコロコロし、そのあとに足首の可動域が変わるかをチェックしてみます。コロコロする前と可動域が変わるようならそこに問題がある可能性があります。
2.足のアーチの場合
足のアーチとは足底を持ち上げているアーチ構造のことです。扁平足(アーチが潰れた状態)やハイアーチなどアーチが乱れていると、着地の衝撃吸収がうまくいかず、それが繰り返されることで足底筋膜炎につながります。
地面に水平に足を置いて見た時、土踏まずの隙間が無かったり、逆に沿ってアーチが高い場合はこれが原因かもしれません。
いかがでしょうか?どちらかに当てはまりましたか?
次は足底筋膜炎のケア方法についてご紹介していきます。
足底筋膜炎の正しいケア方法について
足の健康を守るには、自分に合った正しい靴を選ぶことがとても重要です。
足指の先から靴先の間に1cm程の余裕寸を確保できる適正サイズの靴を選択して、靴の中で足指が動かせる余裕があるものを選ぶことが大事です。
また、足のアーチ構造をサポートするインソールを靴に入れて積極的に歩き、足の筋力を取り戻す環境へ改善するようにしましょう。
さらに5本指ソックスと組み合わせて履いて歩くと、指先の動きをより促進してくれますのでお勧めします。
家の中では裸足で椅子に座り、床に広げたタオルを置いて足指で左右交互に掴んで持ち上げては離すというタオル掴み運動が効果的です。
片足20回を1セットにして、1日3回程度を目安にやってみてください。
最初はうまくタオルをつかめなかったり、足指や足裏がつるような事があるかもしれませんが、それは筋力が低下している証拠ですので無理をしない程度に頑張って続けましょう。
筋力が戻ってくれば次第にうまく掴めるようになりますよ。
また足の親指周りの動きが硬い人は、これを改善すると足底の痛みが軽減する可能性があります。自分で親指をもって軽く回すだけでも足底筋膜にアプローチできます。
ふくらはぎの問題であればふくらはぎの硬さをとって足首の可動を作るようなエクササイズを行なうと良いでしょう。
例えばテニスボールなどにふくらはぎを乗せて硬さを感じる所で止めて足首を回してみましょう。こうすることでふくらはぎの硬さがとれ足首が動かしやすくなります。
いずれも簡単に取り組める内容ですので、無理をしない程度に毎日行ってみてください。
まとめ
いかがでしたか?
歩く以上足の痛みや不快感は出来るだけない方が良いもの。
足底筋膜炎はその症状が出た頃にはかなり進行してしまっていると言われていますが、自宅での簡単なケアやきちんとした靴を選ぶことで治すことが出来ます。
もちろん毎日使う足だからこそ時間はかかりますが、これを機にしっかりと足底の筋肉をつけて再発防止にもつながるようにケアしていきたいですね。
また、いずれを試しても良くならない場合は他の病気が潜んでいる事も考えれます。
痛みがずっと続くようでしたら一度専門の病院にかかられることをお勧めします。
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