現在GYAO!で放送中の名探偵コナン安室透セレクションは3つの顔を持つ男と言われる安室徹が登場する話をまとめて無料配信中です。
今回紹介するのは第701話~704話と長編で放送された『漆黒の特急(ミステリートレイン)』です。
この話は以前の記事でも書いた『灰原の秘密に迫る影』シリーズのアフターストーリーです。
この二つの話はつながっているので、ぜひチェックしてみてください。
前回の第701話では密室で殺害された被害者、室橋悦人が発見されるところで終わりました。
このサイトでは第702話『漆黒の特急(ミステリートレイン)隧道』編について書いていきます。
■事件は密室殺人?
世良は室橋悦人の銃創などを確認する。この部屋で密室殺人が行われたのは間違いないという。
だが蘭はこの部屋にはチェーンロックがかかっていたから自殺なのでは?というが、世良は被害者のこめかみに火傷が無い事が他殺である証拠だと言った。
園子は撃つ直前に怖くなって頭から離したのでは?と言うが、この拳銃にはサイレンサーが付いていて銃身が長い。これを頭から離して撃つことは無いとコナンは言う。
被害者の向かいのシートにも銃痕が残っていた。これは自殺に見せかけるために被害者に1発撃たせたのだろうと世良は言った。
コナンは元太たちに蘭と一緒に部屋に戻るように言うが、元太たちは手伝う!と口々に叫ぶ。
しかしコナンはそんな元太たちに『余計なことするな!』と怒るのだった。
『俺が戻ってくるまでカギをかけて誰が来ても絶対に部屋を開けるんじゃ無いぞ』と言うコナンを見て灰原と世良は何かを感じ取った。
まだこの状況を知らない車掌と出波茉利・安藤諭が部屋の前に集まる。
蘭はこの部屋で本当に殺人があったことを説明すると、後ろからま能登泰策と小蓑夏江の車いすを押す住友昼花が現れた。
世良は車掌に列車を停め、警察を呼び、客たちには各部屋から出ないことを伝えるように指示した。
■安室透も乗車していた
電車内に事故が起こったとのアナウンスが流れる。
廊下で小五郎に電話をかける蘭。その後ろで嫌な気配をずっと感じている灰原。
するとその横を顔に傷がある男が通ったのだ。
おびえる灰原は蘭にしがみつく。
蘭は安室に気が付き声をかける。
安室は運よくチケットが取れたのだという。また食堂車で小五郎とも会ったことを伝えた。
去り行く顔に傷のある男を注意深く見つめる灰原。
安室のイケメンっぷりに思わず自己紹介をする園子。
安室はそれをかわし、社内のアナウンスについて蘭に聞く。
蘭は安室に殺人があったことを伝えたのだ。
そしてその様子を正面の部屋のドアから除くのは沖矢昴だった。
沖矢は『どうやら天は我々に味方しているようですね』と声をかける。
一緒に部屋にいたのは大きな帽子をかぶり携帯をいじる女性だった。
■毛利・世良・コナンによる捜査が始まる
世良が車掌に問い詰める。
どうやら終点の名古屋までこの電車は停車しないことが決まったとの事だ。
殺人事件が起こった以上、早期に停車して警察の介入を求める必要があるが、鈴木財閥のオーナーの一声でそれが決まったとの事だ。
そこへ毛利小五郎が現れ、事件を解決すると宣言するのだった。
小五郎は車掌に、被害者の室橋を最後に見たのはいつか確認する。車掌は呼び鈴がなり能登の部屋に行った時だと答えた。
コナンはそれは本当に室橋さんだったのか聞いた。車掌は誰かと電話をしている室橋だったと答えた。
世良は小五郎に能登から話を聞いてみようと提案した。
能登の部屋を訪れた小五郎達。
能登は車掌の話の通り、室橋の声が聞こえたと答えた。だが室橋が隣の部屋にいたのは知らなくて驚いたという。
また、能登が呼び鈴を鳴らしてないことを怪しむ小五郎だが、能登は再度呼び鈴を鳴らしていないことを伝える。
それを聞いたコナンが、呼び鈴を鳴らしたら部屋の上のランプが付くから間違えないんじゃないか?と車掌に聞く。
しかし能登のA室のランプだけ電球が切れていてつかなかったのだ。だから車掌は呼び鈴がなった時どの部屋のランプもついていないのを確認して能登の部屋を訪ねたのだった。
その後、出波のE室の呼び鈴がなりランプがついたので行ってみたと説明。
出波のE室へ移動する。
出波は呼び鈴を鳴らし車掌を呼んだことを説明。
部屋から聞こえた妙な音は腕時計のアラームだったという。腕時計はソファの隙間に挟まっているのを見つけた。
それを聞いて、世良は犯人が室橋の部屋に入ったのはそのタイミングかもしれないと言う。
だが、出波は車掌を呼んだのは文句を言うためで、腕時計はさっき自分で見つけたのだと言った。
それを聞いた小五郎は、車掌にずっと廊下にいたのに室橋のいたB室に人が入るのを見ていないのかを確認する。
車掌は出波の苦情を聞いているときに一番端のドアが開いていて、ドア越しにこちらをチラチラ見ている人がいたような・・・とあいまいな返事。
そしてその少し前にD室の小蓑夏江の乗る車いすを押す住友昼花が部屋から出てきて、そちらに向かったと言った。
あの二人なら見ているかもしれないと車掌は言う。
D室に移動する。
車掌のいうことを確認するも扉は開いていなかったし怪しい人も見ていないという。
ドアが開いていたのは出波のE室だけだったと答えた。
それを聞き、車掌は小蓑が通り過ぎた後にドアが開いたのかもと言う。
しかしコナンは、小蓑とすれ違ったときにドアは開いていなかったと言った。
小五郎に疑われその時の事を思い出す車掌は、次にC室の安藤が部屋から出てきたことを伝えた。
C室に移動する。
安藤は出波の怒鳴り声が部屋まで響いていたから部屋をでて様子を見に行ったのだという。
しかし、ドアは開いていたかは分からないという。部屋は反対方向なのと、トンネルを通過していたから列車内は薄暗かったからだ。
コナン達はその直後にこの場に来たが同じく見ていなかった。
小五郎は別の話をふる。
『8号車の人はお互いの部屋と名前を妙に知っているが、知り合いか?』と。
それに対して安藤は、毎年この列車を予約しているからと答えた。
また車掌も同じように答え、彼らが常連なのだと説明した。
そして予約する部屋は毎年皆同じだということも。
廊下で小五郎と車掌が話す。
車掌の見間違いではないか?という問いには確かに見たと答える車掌。
するといつもの見当違いの推理で、車掌が犯人をB室に通したんじゃないかと問い詰める。
それを聞いてあきれるコナンと世良だった。
■灰原の不安
場所は変わり部屋に待機するアガサ博士がと子供たち。
アガサ博士は光彦から先日のキャンプ(灰原の秘密に迫る影を参照)に行った時のムービーを毛利探偵事務所に送ったことを聞く。
それを聞いた博士は心配になった。
蘭は自分も小五郎もそれを見て、ネットに流せばネットに流せば知っている人がいるかもと言った。
また歩美はその女性がミステリートレインのパスリングをしていたからここに来たら会えるかもと。
みんなの話を聞き青ざめる灰原。
灰原はこの恐怖感の原因は彼らが・・・と不安になるのだった。
■ジンの目的とは
名古屋駅では鈴木財閥のオーナーが駅に集結する警察官に大声で指示をだす。
それをホームの陰からウォッカとジンが聞いていた。
ジンにとっては好都合だった。列車が名古屋駅まで停まらずに来ることは。
そしてジンのもとにはベルモットから『列車の中でシェリーを確認した』との連絡がきた。
ウォッカはベルモットとバーボンがシェリーを殺害するだろうと言うが、ジンは殺そうが捕まえようがそれはどっちでも良いという。
名古屋駅まで到着すればそれで良いと。
■聴取を終えて浮かび上がった疑問と過去
小五郎はこれまでの話から、廊下にずっといた車掌が殺人現場のB室を出入りする人を1人もみていないとまとめた。
それは自殺だということなんじゃないか?という小五郎に世良はこめかみの銃創に焦げ跡がなかったこと、向かいのソファには拳銃で撃ったあとが付いていたという。
またまた小五郎の見当違いの推理・・・。そしてそれを賞賛する車掌・・・。
しかし室橋は蘭たちと部屋を入れ替えて推理クイズにノリノリで参加していたことから自殺をするとは思えないという。
またコナンはその推理クイズの招待カードも偽物だったことを言い、車掌に渡す。
車掌はカードを確認し、内容が聞いていたものと違うと言った。
それを聞いたコナンは、室橋をこの8号車のB室で殺害するために仕組んだ偽カードだったのだと断定した。
そしてそれはこのB室でないとできないことなのかもしれないと。
また世良は毎年同じ客が予約するこの8号車には何かあるのかを聞いた。
ベルツリー急行の1等車は鈴木オーナーが友人の資産家のリクエストを聞いて作ったという。その資産家はベルツリー急行の大ファンで家族全員でゆったり乗れるように部屋を広くした。
しかしその資産家は初運行の1ヶ月前の大火事でほとんど亡くなられ、乗客の中でその家族は一人だけだった。
その家族とはD室の小蓑夏江だった。亡くなった資産家の叔母に当たる人物だそう。
世良はスマホで当時の火事を調べた。
亡くなったのは資産家家族とパーティに来ていた客たち12人。
助け出されたのは小蓑夏江とメイドの住友昼花と4人の客人だったそうだ。
小五郎はその4人が乗客の4人ではないかと思いつく。
出荷の原因は電気系統のトラブルだとされているがハッキリとはわかっていない。
小五郎は謎の深まる事件の解決に意気込むのだった。
そこへコナンが車掌にA室の電球が切れているのに変えなかった理由を聞いてみる。
車掌は一等車の後ろは貨物車で予備の電球を探したが見つからなかったこ答えた。
部屋の点検は車掌が行うことを説明。そこで車掌は制服も1着なくなっていたと伝えた。
■灰原の決意
先ほどの光彦の言葉で不安に怯える灰原。そこへ1通の知らないアドレスからのメールが届く。
『覚悟は決まった? Vermouth』
画面をみて震える灰原に光彦が誰からのメールか声をかける。
灰原は広告のメールだったと答え、トイレと風邪薬を飲むために部屋を出た。少し長くなるかもしれないと残して。
一緒に付き添うという蘭の声を途中にドアを閉めた。
蘭はずっと灰原が上着の裾をつかんでいたことを心配していた。
蘭は後を追い部屋を出るが、灰原は壁に隠れ身を潜めアポトキシン4869の解毒薬入ったピルケースを開けた。
灰原は母親の声を聞いた時を思い出していた。
『今、恐ろしい薬を作っている』
灰原の両親は組織の何らかの目的を阻止したかった。それゆえに二人はアポトキシン4869の解毒薬を開発したのだろう。
『願いをこめてシルバーブレッド。銀の弾丸』その希望を彼女らはそう呼んでいる。
『その薬を完成させるためにはお別れしないといけない』
この言葉通り、灰原の両親は謎の死をとげた。
決意の涙を流したたずむ灰原の前に現れたのは沖矢昴だった。
昴は『さすが姉妹だな。行動が手に取るようにわかる』と言った。
灰原は逃げる。今は、この姿で死ぬわけにはいかない、と。
ミステリートレイン編の2話目は灰原の背負う恐怖との戦いに観ていると胸が痛くなります。
灰原はじぶんが殺されることよりも、自分に関わった子供たち、コナン(工藤新一)、アガサ博士を心配していたのです。
だから子供の姿のまま見つかることは許されなかった。必ず証拠になるすべてを消すために黒の組織は彼らを狙うから。
そのために灰原はアポトキシン4869の解毒薬を手に逃げるのでした。
気になる続きは第703話『漆黒の特急(ミステリートレイン)(交差)』で紹介します。
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