現在GYAO!で放送中の名探偵コナン安室透セレクションは3つの顔を持つ男と言われる安室徹が登場する話を一挙まとめて無料配信中です。
安室徹は私立探偵・公安警察そして、黒の組織の一員という異色の顔を併せ持つ謎多き男。
その安室が今年は映画の主要人物として登場したことで、今年の名探偵コナン関係のイベントは安室透一色です。
今回紹介するのは第701話~704話と長編で放送された『漆黒の特急(ミステリートレイン)』です。
この話は以前の記事でも書いた『灰原の秘密に迫る影』シリーズのアフターストーリーです。
この二つの話はつながっているので、ぜひチェックしてみてください。
このサイトでは『漆黒の特急(ミステリートレイン)発車』編についてまとめました。
■ジンとベルモット
黒の組織のジンとウォッカが車でどこかへ向かっている。ジンはベルモットと通話中だった。
ベルモットは手に入れた情報【ミステリートレイン・ベルツリー急行にシェリーが乗車する】をジンに伝えた。
ジンは目立つことをシェリーがするとは思えないと言うが、ベルモットはだからこそ乗るのでは?と言う。
ベルツリー急行は完全個室。組織から逃げるために関東を出るには絶好の交通手段ではないかと・・・。
ジンにはもう一つ疑わしいことがあった。それは群馬の山奥にシェリーが隠れ住んでいたということだ。
この情報はバーボンがベルモットに伝えたもの。ベルモットもその情報はおそらく違うものだと思っていた。
だが、シェリーがベルツリー急行に乗るのは好都合だと意見が一致する。途中下車さえしなければそれは鋼の牢獄だからだ。
ベルモットがこの情報をジンにリークしたのは、今回の件に手を出すなという意思表示だ。狩りが終わったら連絡すると言ってベルモットは電話を切った。
ベルモットはコナンとの約束を思い出す。それはシェリーには手を出さないということだった。
しかし、今回の任務はバーボンが行う物だという。そして『彼女はこの世にいてはいけないのだ』と目を閉じたのだった。
■東京駅のホーム
灰原はまだコナンからうつされた風邪が治りきらない。
今回のベルツリー急行のチケットは園子が手配したものだった。
園子と蘭は怪盗キッドから予告のあった一等車に乗車する予定だ。
そんな話をしていたらなんと世良が現れた。どうやら彼女も乗車するようだ。
その後ろで車掌がゲストの安藤諭(8号車C室乗客)と話していた。
彼は贋作を運んでいた。鑑定が済んだから名古屋にいるクライアントに返しに行くという。
しかし、車掌は『この列車は行先不明のミステリートレインどうして名古屋に行くと?』と行先を知る安藤を不信に思い聞いた。
そこへ、能登泰策(8号車A乗客室)と出波茉利(8号車E室乗客)が現れる。
更に車いすの小蓑夏江(8号車D室乗客)と車いすを押す住友昼花(8号室D室乗客)がその場に合流した。
彼らはこのミステリートレインに何度も乗車したことがあり、どこを走るかは時刻変更等を予測して分かるほど知り尽くしているのだ。
彼らの目的はこの列車内で繰り広げられるミステリーのみだという。
そうしていると室橋悦人(7号車B室乗客)が走ってきた。
『一等車である8号車を確かに予約したのだ』と憤慨している。
謝る車掌。列車側の不手際で予約が重複してしまい、やむなく変更させてもらったという。
彼はその部屋が気に入っていたから発売直後に毎年予約していたのだ。
そこへ現れたのが毛利小五郎(8号車B室乗客)。後からの予約で席を代わったのは自分だという。
だが小五郎が名乗った瞬間、6人の顔は強張り動揺を露わにした。
その後6号車の前で写真を撮るからと蘭が小五郎を連れていく。一緒にいたコナンは場の雰囲気に違和感を感じたのだった。
■クイズ開始?
列車に乗車した少年探偵団たち。
そしてコナンもまた終着駅を先に割り出し、それが【名古屋】であると見抜いていた。
コナンも楽しみにしている走行中に出される推理クイズは、乗客の名からからランダムで犯人役と被害者役が選ばれ、その後事件が起きる。
他の乗客が探偵役となって事件を解決し終着駅までに犯人を見つけるといったものだ。
灰原がクイズの説明をしているとノックが。
アガサ博士がドアを開けるが誰もいない。しかし床には手紙が落ちていました。
手紙には『おめでとう!あなたは探偵役に選ばれました!10分後、7号車のB室で事件が発生しますので、捜査されたし! Bell Tree Express』と書かれていた。
コナンはこの手紙に『乗客全員が探偵なんじゃないのか』とぼやく。
そして7号車のB室に向い、ドアを開けると『入るな!』と言い目の前で乗客の室橋悦人が撃たれたのだ。逃走するフードをかぶりマスクをした黒い服の犯人。
少年探偵団は犯人を追いかけるのだった。
だが個室だらけの列車のためすぐに見失う。そこへ車掌が声をかけてきた。
『室内にいたほうがいい。今回の推理クイズが発表されるから』と。
クイズは1時間後に開始される予定なのだ。コナンはまだクイズは始まっていないことを知った。
慌てて7号車のB室に引き返すコナン達。ついていく灰原は嫌な予感がした。
振り返ると部屋から黒のコートに帽子をかぶった男が出てきて去っていった。
コナンは7号車に着き部屋を開けると、そこには蘭たちがいた。
コナンは驚き『ここは7号車だよね?』と確認するがここは8号車だった。
車両を間違えた覚えはないのに違っていた。それに部屋番号はどれもアルファベット一文字。
困惑しながら隣の車両へ移動をすると目の前のドアが開き、中からアガサ博士が出てきた。
再びコナンは驚く。『ここは6号車の俺たちの部屋か?』と尋ねた。
部屋を覗いたら確かにここは6号車のコナン達の部屋だった。
不審がる少年探偵団。
コナンは『走行中に7号車が消えた?』と衝撃を隠せないのだった。
コナン達は先ほどの車掌に状況を説明に行く。
しかし、車掌は取り合ってくれない。疑うなら各客車の一番後ろに椅子に座っている車掌がいるから聞いてみるようにと促した。
車掌は子供たちの勘違いだという。この列車はオーナーの意向で車両番号を明記していないから部屋を間違える客が多いのだと言った。
そこへFの客室から呼び出され車掌が席を立った。コナン達は再び確認に行く。
その後ろでは開いたドアを気にし、出てきた人が人違いだったことを知って安堵する灰原を心配そうに見つめる歩美。
コナンは再びとなりの車両へ行き車掌にここが7号車であることを確認する。
消えたはずの7号車が戻ってきた。意味は分からないが急ぎBの部屋へ急いだ。
そして部屋を開けると・・・
中にいたのはまた蘭たちだったのだ。
園子に部屋を追い出され、ここがまた8号車であることを知り混乱する少年探偵団。
コナンは思い出す。最初に部屋を訪れた際に世良が手にしていたカードを。
再度部屋に入り、この部屋が本当は7号車であることを確認する。
コナンは蘭たちもすでに推理クイズのカードを手にし、【この部屋にいる被害者役の人と一時的に部屋を入れ替わって、部屋に来た探偵役をだまして迷わせろ】という指示通りにしていたのではと聞いた。
カードには【共犯者に選ばれたこと、それ以外はコナンが言った通りのこと】が書かれていたのだ。
世良は被害者役の室橋悦人と部屋を入れ替わる蘭たちに合流して一緒にいたのだ。
そして小五郎は室橋悦人に最後に食堂車でこの推理クイズの説明をしてほしいからと言われ食堂車に向かったのだ。
突然、世良は灰原に話しかける。目を合わせず下を向く灰原。ごまかそうとするコナン。
しかし灰原は世良に嫌な予感を感じ恐怖する。
そこへ、世良が『誰だ!』と叫びドアへ向かった。世良はドア越しに誰かが覗いていると思ったのだ。
気のせいだと思いドアを閉めたが、壁の向こうには顔に傷のある男が立っていたのだった。
■車掌への報告
食事とワインを楽しんでいたが、ふと窓の外を見ると遠くに煙が上がっていた。
それを各部屋で見つめる乗客たち。そして不安そうにグラスを手にする能登泰策と、恐怖するような顔で見つめる室橋悦人。
コナン達は車掌へトリックを暴いたことを伝えに行く。
しかし、車掌はまだクイズは始まっていないと言う。
その車掌にコナンと園子が手に入れたカードを差し出す。
車掌はその指示カードがこれまでのものと同じであると言うが、今回のクイズはそんなものではなかったといった。
世良は8号車に行き、被害者役の室橋悦人に話を聞いてみようと提案する。
元太と光彦は先にトイレに行くと駆けだした。
何かに気を取られているような灰原に声をかけるコナン。
灰原は『この列車、妙な気配しない?殺気だっているっていうか・・・』と。
コナンはクリスティの小説の読みすぎだと軽く流すが、灰原はその妙な気配をいくつも感じていいたのだ。
■事件が起こる
車掌が呼び鈴を能登泰策の部屋を訪れる。
しかし能登は呼んでいないと言う。ベルが鳴ったという車掌。
能登は『呼んでも来ないのに余計な時に来るんだな』と言った。
その横のドアが開き、携帯を片手に室橋悦人が顔をのぞかせた。
室橋は『車掌の勘違いで隣の部屋でトラブルがあったようだ』と電話相手に説明した。
そして能登が怒りながらドアを閉めた瞬間、またベルが鳴った。
車掌が急いで出波茉利の部屋へ駆けつけると、『音をどうにかしてくれ』と言われる。
『部屋の中で妙な音がしているのだ』と出波は言った。
するとまた隣の部屋が開く。
部屋からは小蓑夏江と車いすを押す住友昼花が出て行った。
出波は部屋で聞こえる音を車掌に聞かせる。何かのアラーム音のようだ。
車掌は誰かの置忘れの携帯電話かもしれないと部屋に入ろうとすると出波に止められる。
出波は自分で探すからと言って車掌を押し出した。
するとまた違う部屋から今度は安藤諭が出てきた。出波と車掌に何かあったのかと尋ねる。
そこへ園子たちが戻ってきた。
8号車のB室にいるはずの室橋悦人に呼びかけ、説明をするように言い、ドアを引いたが中からチェーンをかけられていたのだ。
わずかに開いたドアの隙間から中を覗くと上を向き寝ているかのように座っている室橋悦人に声をかけチェーンを外すように言う。
しかし、室橋悦人はこめかみから血を流していたのだった。
園子はまだ室橋悦人が演技を続けていると思っていたが、コナンと世良は異変に気付いた。
コナンと世良がドアの隙間から様子を見ると右手に拳銃を握って上を向きこめかみから血を流して座っている室橋悦人を発見した。
そしてこの部屋からは硝煙のにおいがしたのだ。
二人は扉を無理やり開け中に入ると室橋悦人は本当に死んでいたのだった。
コナンはこの状態をみて【密室殺人】だと断定した。
ミステリートレイン編は1話ずつのボリュームがとても多いと感じるのは筆者だけでしょうか。
列車内で起こる事件があり、また灰原に迫る黒の組織の行動も気になる今回の話は安室透と黒の組織の繋がりについて明らかになっていきます。
気になる続きは第702話漆黒の特急(ミステリートレイン)(隧道)で紹介します。
☆漆黒の特急(ミステリートレイン)シリーズはこちら