進撃の巨人season3から待望の第49話「奪還作戦の夜」が放送されました。
前回は少しの情報をも得るためにリヴァイ・ハンジ、そしてエレンらはかつて訓練兵団に所属していた頃の教官、キース・シャーディスのもとへ訪れました。
キースは特別な情報こそ持っていないかったが、エレンにとっては母カルラの我が子を愛しむ深い想いを知る良い機会となりました。
その証拠にキースのもとを後にしたエレンの顔は、それまでにあった不安をかき消したかのような清々しい表情をしていたのです。
このサイトではストーリーの続き、第49話「奪還作戦の夜」のあらすじをまとめてみました。
カーテンさえも締め切られた部屋の中にはエルヴィンをはじめリヴァイ、ハンジ、そしてピクシス指令が集まっていた。
そこへ遅れて到着したのはダリス・ザックレーだった。
部屋の中央にあるテーブルに置かれているのは、前回の戦いでケニー・アッカーマンがロッド・レイスから盗み取った巨人化する液体の入った小瓶と注射器だ。
ハンジはこの液体の解明を任されていたが、すべての知識を投入してもそれが何なのか知る事は出来なかった。
エレンとヒストリアからの情報によるとこれは人間の骨髄性由来の成分であるのだという。
空気に触れるとすぐさま気化してしまうため、詳しく分析することさえできないのだった。
解明できない以上、この薬の使い道はただ一つとなった。
エルヴィンは自身は手負いの身ゆえ、最も生存確率の高い優れた兵士にこれをゆだねるべきだと言った。
そしてリヴァイにそれを頼むが、リヴァイからは任務ならば命令すればいいと答えた。
エルヴィンはこれを託された以上、どのような状況で誰に使用するのかを自分で判断し決める必要があることから、命令ではなく確認を含め聞いた。
リヴァイはそれに対し、「お前の夢とやらが叶ったら、その後はどうする」と質問した。
エルヴィンは叶ってみないとそれは分からないと答える。リヴァイは薬の所有と権限を受け入れた。
薬の件は終わり、ザックレーは自分の作品を披露したいのだと仕切りなおした。
一同少し呆れたようなしぐさを見せ、ピクシス指令は「まだ諦めていなかったのか」と言う。
ザックレーの見せたいものは民衆に晒すことで兵団の信用は失われてしまうほどおぞましいモノだった。
エルヴィンは一同を集め、先日得た情報である、エレンの父について報告する。
グリシャ・イエーガーは壁の外から来た人間である可能性が高い。それはアニやライナー、ベルトルトと同じだ。
また巨人化することが出来ることまでも彼らと同じだった。
だが、3人と違うのは壁の中の人間に協力的だったということだ。
そんな父が調査兵団に志願したいと言った10歳の息子に見せたいと言った家の地下室にある真実とは何なのか。
それは死に際に、そこに全てがあると言った地下室だ。
エルヴィンはグリシャは言いたくても言えなかったのではないかという。
それはレイス家が人類から消し去った、壁の内外の世界の真実。そうであると思いたいと。
エルヴィンの夢、それは父が語れなかった真実と探求する想い。
かつて教団に立つ父を思い浮かべながら言うエルヴィンを離れたところから見つめるリヴァイ。
だが、結局は見てみないと何も分からない。すべての準備が整い、ウォールマリア奪還作戦は2日後に決まった。
「地下室に何があるのか、気になるなら見に行けばいい。それが調査兵団だろ?」
そういうエルヴィンの顔は期待を含ませた笑顔だった。
各隊を任された団員が部屋を出ていくとリヴァイはそのドアを内側から閉めた。
リヴァイは再び問う。
「気の早い話だが、ウォールマリアを奪還した後はどうする」
「何より防衛策の確立が先だと思うが・・・その後は?」
エルヴィンは「驚異の排除だ」と即答する。
壁の外には人類を巨人に喰わせたいと思っている奴がいるらしい。その正体が地下室に答えがあるのだと思っていると続けた。
「だからさっき言った通りだ。地下室に行った後に考えよう」と締めた。
それに対しリヴァイは睨みつけるかのような視線を向けて再度聞いた。
「お前がそこまで生きているか分からないから聞いているんだぜ」
「その体はもう以前のようには動かせない」
「現場の指揮はハンジに託せ」
「お荷物抱えるのはまっぴらだ」
「お前はここで家宝を待て」
「連中には俺がそうごねたと説明する」
「いや。実際にそうするつもりだ。それで良いな?」
リヴァイは片腕を失った手負いのエルヴィンを心配していた。
片腕で巨人と戦うことなど不可能だからだ。次こそその命がないかもしれない。
だがエルヴィンの心にあるのは、父の無念だった。
「だめだ」
「エサで構わない。おとりに使え」
「指揮権の序列もこれまで通り。私がダメならハンジ。ハンジがダメなら次だ」
エルヴィンは今回の作戦は自分が立てた。自分が指揮をとらねばその成功率は下がるだろうと言った。
リヴァイはだからこそ、前線には出ずに後ろで指揮をとれと返す。
巨人にとってはそれが最も驚異で、人間にとってはそれが一番良い選択だと。
だがエルヴィンは譲らない。一番はこの作戦の成功が全てなのだと。
しかしリヴァイも引かない。
「これ以上俺に建て前を使うならお前の両足の骨を折る。ちゃんと後でつながりやすいようにしてみせる」
そうまでしてでもリヴァイは今回のウォール・マリア奪還作戦にエルヴィンが出陣することを拒んだ。
エルヴィンに少し笑みがこぼれる。
リヴァイの言う通り手負いの兵士は退かないといけない時かもしれない。
それでも、この世の真実が分かる時、自分は立ち会わないといけないのだとエルヴィンは聞き入れなかった。
「それが、そんなに大事か?てめぇの足より」
リヴァイは詰め寄る。
「ああ」
再度尋ねる。
「人類の勝利より?」
エルヴィンの答えは変わらなかった。
「ああ」
リヴァイはもう説得が空しいものだと悟り部屋を出ていく。
「エルヴィン。お前の判断を信じよう」
その夜、兵士らには豪勢な食事がふるまわれた。
肉など普段は食べることがない彼らはテーブルに並ぶ料理を見て動揺する。
ウォール・マリア奪還の前祝いと称して盛大なディナーにありつけた兵士らは乾杯の合図とともに食事にがっついた。
多くの兵士らは肉を取り合い、コニーに羽交い絞めにされ、ジャンに怒鳴られながらもサシャは一人で肉の塊にかぶりつく。
コニーは目に涙を浮かべ、サシャにお前を殺したくないからやめてくれと懇願し、ジャンサシャの手から肉の塊を取り上げる。
目の前で調査兵団は肉も食べることが出来ないのかと不憫に感じていたマルコは暴れ狂うサシャの拳を顔面でうけ流血した。
兵団の各指揮官らは、遠くからそれを眺めながら肉を与えたことを後悔した。
そしてサシャは柱に縛り付けられて食事の場は落ち着きを取り戻した。
食事の場ではマルコが最前線に立ち、経験を積みたいというが、それに対しジャンは新平が戦のたびに死んでたら後が続かないと言った。
そしていつものようにエレンにちょっかいを出し、いつものように二人の喧嘩に発展する。食事の場はさらに盛り上がった。
ジャンは巨人の力が無かったら何度お前は死んでいるんだと言った。そのたびにミカサは助けるのだろう。
これ以上死に急いだらぶっ殺すぞ!とさらに拳を入れる。
アルミンはミカサに止めなくて良いのか聞くが、ミカサは「良いと思う」とほほ笑んだ。
エレンとジャンは誰かが止めに来てくれると思っているからこそのミカサの判断なのか、二人はすでに食べた肉さえも戻してしまいそうな状態になっていた。
「おい」
声と同時に二人をノックアウトしたのは他でもないリヴァイだった。
「お前ら全員はしゃぎ過ぎだ」
「もう寝ろ」
「あと、掃除しろ」
リヴァイが命令をする後ろで二人は吐いていた。
エレンとアルミン、そしてミカサは外に出た。
エレンは自分はもっと大事にされても良いと思うとぼやく。
そんなエレンにアルミンは「でも元気になったね」と安堵したように声をかけた。
エレンは教官に会って良かったと言った。楽になったと。
何で自分にはミカサやリヴァイのような力が無いのかと、答えの無い事にずっと悩んでいたのだ。
それに対して自分なりの答えを出せたこと、アルミンもその答えに同調した。
ミカサはウォール・マリアをとりかえして巨人を全部倒したら、あの頃に戻れるのかと聞いた。
エレンは「戻すんだよ」と言った。全部は帰ってこないけど、ツケは払ってもらわないとと。
そしてアルミンは「それだけじゃない。海だ」と自身の夢を語る。
壁の外にあるのは巨人だけじゃない。
炎の水・氷の大地・砂の雪原。それを見に行くために調査兵団に入ったんだと笑顔で語った。
アルミンは絶対にあるからと、まずは海を見に行こうとエレンとミカサを誘う。
3人は約束した。
そして3人の声が届く街路地ではリヴァイがひとり酒を飲んでいた。
翌日の日没、調査兵団は壁の外に出るために昇降装置で壁を登る。
そんな調査兵団に民衆はウォール・マリア奪還の想いを託し声援を送った。
「全員無事で帰ってくれ」と。
作戦が民衆の知るところとなったのは、前夜祭の肉をリーブス商会から取り寄せた為にフレーゲルに宣伝されてしまったことが原因だった。
リヴァイやハンジらとは変わって、コニーとサシャ、ジャンは民衆の声援に大きく答えた。
調査兵団がこんなに民衆から応援されたことはいまだかつてない。
エルヴィンはこみ上げてくる嬉しさからか、いつもの冷静さとは反して声をあげた。
ウォール・マリア最終奪還作戦がついに開始された。
いかがでしたか。
ついにウォール・マリアの奪還作戦が始まり、調査兵団は壁外を駆ける。
しかし、待ち受けていたものは優しい未来ではない。夢を語る二人からその未来を奪われたエレンらは・・・。
進撃の巨人season3 第50話「はじまりの街」の放送はseason3の第2クール2019年4月からの放送になります。
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