エレンは自らの咄嗟の策により仲間たちを守ることができた。しかし同時に巨人化したロッドレイスも地上に出てきてしまったのだ。
ロッドはあたりの木々を焼き払いながらオルブド区に向かって進んでいる。エルヴィンと合流したリヴァイ班は共にウォールシーナまで戻る。
だがエルヴィンが立てた策はオルブド区の住民を避難させずにロッドを迎え撃つという非道な作戦だった。
このサイトでは進撃の巨人season3第46話 壁の王のあらすじをまとめました。
エルヴィンの策を聞き、会議に参加する他の兵団からは反対の声が上がる。
それを遮ったのはハンジだった。
ロッドは奇行種と呼ばれる種類の巨人。より多くの人間が集まる場所を目指し進んでいることから、住民をウォールシーナ内に避難させれば目標はそこに変わる。
結果、壁を突き破りその果てには人が多く集まる王都ミットラスにまで突き進むことまで考えられる。
また、リヴァイ班は戻る途中、エレンの中にある巨人を従わせる力を使ったがロッドには効果が無かったのだ。
それはつまりロッドはオルブド区外壁で仕留める方法しか残されていないのだった。
そのためにおとりとなる大勢の住民が必要になる。だから避難させることはできないのだ。
もちろん住民を守るために存在する兵団であることには変わらない。エルヴィンは住民一人の死傷者も出さないことを誓った。
そして夜が明けた。
■オルブド区外壁防御戦
ロッドは夜明けとともに外壁前に現れた。また住民には避難訓練と称して、最悪の事態になったときに早急に避難出来るようにと訓練が行われようとしている。
だが、王が偽物だと公開され統治力を失い、それに変わり他の兵団からの圧力に彼らは辟易としていたのだ。こんな状態なら偽物の王の方がマシだというものまで現れた。
混乱する住民に兵士の説明は意味を持たず纏まりのない状態が続いたが、一人の住民が壁外に煙が上がっているのを発見した。
ロッド対兵士らの戦いが始まったのだった。
壁の上と壁の外から無数の砲弾を浴びるロッド。煙に包まれその状況を見守るエルヴィンたちだったが、ロッドは無傷で突き進んできた。
地上から放たれる砲弾は巨人の弱点であるうなじに当たりづらく効果はほとんど無い。しかし壁上からの砲弾もうなじに到達するものが少なくダメージといったものを与えられずにいるのだ。
この地域は普段から実践を経験する機会のない場所で、また兵士らも寄せ集めに等しい。対巨人戦に不慣れな集団ではロッドを止めることは出来ないのだ。
しかし、それでも現時点ではこの戦力が最強なのだ。
そこへハンジがありったけの火薬などを持って戻ってきた。立体機動装置を付けることでより効果のある武器を作ろうというのだ。
危機が迫りくる中、二手に分かれ武器づくりを開始する。
ロープの準備をするヒストリアにエルヴィンはこの戦の後に国を治める女王になってもらうと声をかけた。
だからこんな前線に居てもらっては困るのだと。
それに対し、ヒストリアは名ばかりの王に従うほど住民が純朴なのか疑問だと言った。
ヒストリアとエルヴィンのやり取りを見ていて、エレンはヒストリアが強くなったことを改めて思い知る。
エレンは再び自身の弱さに悩まされた。ロッドとの戦いが収束しウォールマリアの穴を塞いで、それで人類を救えるのか。
街の中にいる子どもたちをみて、エレンはアルミンにかつての自分たちみたいだなと声をかけた。
だがアルミンはあの日と違うのは、壁の上に巨人を迎え撃つべく兵士がいて、そしてそれが自分たちなのだと答えた。
止まっているエレンを見て、ミカサはそんな時間は無いのだと言った。
しかし突然エレンは自分を殴りつけた。
アルミンは傷を作るのは早すぎると言ったが、エレンは巨人化するためにしたのではなかった。
自分の中の弱い自分を許せず、殴り飛ばしたかったのだ。
ロッド巨人はもう壁の真下まで近づいていた。壁上の大砲は再び照準をしぼってうなじを狙う。
しかし風向きが変わり舞い上がる噴煙は兵士らの視界を奪った。
だが巨人は真下にいる。もう撃ち続けるしかないのだ。
次の瞬間、持ち上げられた巨人の腕によって壁が壊され始めた。
壁をつかんで立ち上がる巨人の腹部は不完全なのか肉の塊が落ちた。
現場の指揮をとっていた駐屯兵の指揮官は壁が突破されるその瞬間に絶望を感じるしかなかった。
そこへ声をかけたのは準備が整ったリヴァイだった。
リヴァイは後を引き受けるから下がるようにと言った。
■ヒストリアの決意
サシャやコニー、ジャンは巨人が放つ熱気を緩和するため水を浴びる。
一方のエレンらも準備にかかった。
逃げ惑う子どもらは放たれた光に壁を振り向いた。それはエレンが巨人になった瞬間だった。
そしてエルヴィンによる攻撃開始の合図の煙幕が放たれた。
同時にアルミンとサシャは完成した武器を放つ。
態勢をくずされた巨人に向かってエレンは大量の火薬を持って走る。
エルヴィンの作戦は巨人に大量の火薬を突っ込み爆発させ、あわよくばうなじ事吹き飛ばそうというものだった。
この作戦はうなじの表面からの爆発では効果は望めないのだ。必ず内側からの爆発が必須となる。
エルヴィンに読めなかったのはただ一つ。ロッド巨人は顔を地に擦りつけながら進んできたため口が有るのか無いのかだけだった。
立ち上がった巨人には口があった。エレンはまっすぐ口に火薬を投げ入れ、巨人の放つ熱で一気に大爆発を起こし作戦は成功した。
同時に巨人の再生能力を加味して待機していた調査兵団は吹き飛んだ肉片から本体を探す。
その中にはヒストリアの姿も。ヒストリアは自身の始めた親子喧嘩にケリをつけるため戦いに身を投じた。
無数の肉片の中から本体を見つけたヒストリアは迷うことなくそれを切り裂いた。
その瞬間、ヒストリアの中に駆け巡ったのは父ロッドレイスの過去だった。
父に巨人を全滅させる事を願い出てし牢に繋がれ、同じ思いでいた弟ウーリは力の継承直前までロッドと同じ気持ちでいた。
最後の望みを託しフリーダがその力を継承したが・・・。
とどめを刺した瞬間、爆発した巨人の爆風で飛ばされたヒストリアは、それかが自分の妄想なのか不安になる。
だが、真実を知る方法は無いのだと悟り、ヒストリアは集まった兵士や民衆を前に声をあげた。
「私はヒストリア・レイス。この壁の真の王です」
壁の外では火傷と怪我で重症を負ったケニーが木にもたれていた。
そこへリヴァイがくる。
怪我の状況からもう助からないことが見て取れたリヴァイだったが、ケニーは巨人化するための薬品と注射器を持っていた。
次回は重症を負い朦朧とする意識の中、友と呼ぶ男を思い浮かべるケニーとその過去についてが明らかになります。
第47話 「友人」の放送が楽しみですね。
☆進撃の巨人season31クール目に放送された第38話~49話のあらすじをまとめています。(ネタバレ)
・進撃の巨人season3 第38話 「狼煙」のあらすじはこちら
・進撃の巨人season3 第39話 「痛み」のあらすじはこちら
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