現在GYAO!で放送中の名探偵コナン安室透セレクションは3つの顔を持つ男と言われる安室徹が登場する話をまとめて無料配信中です。
今回紹介するのは第701話~704話と長編で放送された『漆黒の特急(ミステリートレイン)』です。
この話は以前の記事でも書いた『灰原の秘密に迫る影』シリーズのアフターストーリーです。
この二つの話はつながっているので、ぜひチェックしてみてください。
前回の第702話では仲間のために子供の姿のまま死ぬわけにはいかないと一人部屋を出た灰原の目の前に現れた沖矢昴の登場でシーンで終わりました。
このサイトでは第703話『漆黒の特急(ミステリートレイン)交差』編について書いていきます。
■火事の生存者たち
今回の密室殺人が5年前の火事に関係すると推理した小五郎。
8号車の乗客、能登、安東、小蓑、住友、出波は推理通り火事の生存者だった。
コナンらはそれぞれに当時の状況や亡くなった資産家との関係を聞いて回った。
そして確認のため、車いすの小蓑以外は走る後ろ姿をムービーで撮らせてもらう。
しかし最後に訪れたE室の出波はチェーンをかけ部屋から出ることさえ拒否する。
仕方なくドアの隙間から部屋を覗いたときにコナンは違和感を感じるのだった。
説得の末、出波にも他の3人と同じように走ってもらいムービーを録画した。
その後、世良真純は一緒に目撃した子供たちにもその旨を見てもらうためにひとり7号車へ移動した。
それをドアの隙間から除くのは安室透だった。安室はスマホをいじった後にドアを閉める。
一方列車の廊下では顔に傷のある男が帽子を深くかぶった女とすれ違う。女は何か言って立ち去った。
直後、世良が顔に傷のある男に遭遇する。世良は男に『誰だ!?』と噛みつく。
男が『相変わらずだな。真純』と言うと世良は『秀兄』と驚くのだった。
赤井秀一は世良をスタンガンで気絶させ、誰かにメールをした。
■小五郎の推理ショー
廊下に集められた8号車の乗客たち。コナンは小五郎を麻酔銃で寝かせた。
そこへ安室透が現れる。
また7号車では姿の見えない灰原を心配する蘭たち。そこへ灰原から『心配しないで』とメールが来た。
蘭はらしくない行動をとる灰原を心配するのだった。
小五郎(コナン)は密室のトリックについて、チェーンロックがかかった部屋の状態を思い出していたのだ。
出波の部屋をチェーンがかかった状態で覗いたとき、ほとんど中が見えなかったのに、室橋の遺体を発見したときは向かいのソファまで確認することが出来たのだ。
安室はそれを聞いて、原因はチェーンの数の問題だろうと説明を補足した。
本来チェーンロックはロック状態では人の手が入らない幅にしか開かない所、鎖が一つ分長いということは、隙間から手が入り外からでもチェーンをかけることができるのだ。
実際、室橋のB室は鎖が6つと他の部屋より1つ多かった。これにより密室は破られたのだ。
次に犯人が部屋に入室したタイミングだ。
これはあらかじめ録音しておいた呼び鈴を鳴らし車掌の注意をそちらに向けるように仕向け、そのすきを突いたのだ。
車掌がA質の能登と話している間に、室橋に電話をかけドアを開けさせた。そうすることでドアの陰になり車掌からは犯人が見えないのだ。
しかし問題は、犯人がどのタイミングで部屋から出てきたかだ。
車掌が見たという怪しい人影を疑い、乗客らが車掌を問い詰める。車掌は一番端の扉が開いたようにみえたと証言したためA室の能登が疑われることに。
しかし、小五郎(コナン)はその怪しい人物の正体を【車掌】だと言う。車掌が見たのは鏡に映った自分自身だったのだ。
犯人は自分の部屋のドアに鏡を貼り付け、タイミングを計ってあらかじめセットしていた糸でドアを引っ張ったのだ。
このトリックは真ん中のC室の乗客である安東以外にはできない仕掛けになっていた。
仕掛けにつかった鏡は安東が運んでいた絵画に仕込まれていたのだった。
■工藤有希子とシャロン
一方客室で赤井は窓からトランクを投げ捨てた。その後ろから帽子をかぶった女が声をかける。
『もうこんなことやめたら?シャロン?』
そういうと赤井と思われていた人物は特殊メイクのマスクを破り脱いだのだ。
シャロン・ヴィンヤードとは黒の組織のベルモットの本名だ。
そして帽子の女性はコナンの母、工藤有希子だった。
列車の廊下ですれ違ったのは赤井に扮したベルモットだった。有希子はベルモットの変装を見抜いていた。だからこう言ったのだ。
『私たちがあなたを出し抜いたら、今度こそ彼女から手を引いてくれるわよね』
ベルモットはその意味を訪ねる。
有希子は『新ちゃん曰く哀ちゃんはもうこっち側の人間だから』と答えた。
冷徹なベルモットに茶目っ気たっぷりに挑みかける有希子だった。
有希子がベルモットをひきつけている間に沖矢昴は気を失った世良を助け出し部屋に運んだ。
沖矢は世良が無意識に『秀兄』と呼ぶのを、微笑んで立ち去るのだった・・・。
推理がすすみ一気に加速しだした事件と平行して動くベルモット。
それを阻むのはなんとコナン(工藤新一)の母、工藤有希子だった。
有希子は沖矢昴とともに、灰原を助けるべくこのミステリートレインに乗り込んでいた。
相手が黒の組織でも怯まない有希子の強さは母としてのものなのか。登場のたびにその行動力に驚きますね。
次回はさらに加速する事件の結末と黒の組織に注目です。
黒の組織には死んだと思われている赤井(沖矢)と黒の組織のスパイでもあるバーボン(安室)。
また終点の名古屋で待ち構えるジンとウォッカ。
ミステリートレイン最終話『終点』の結末が楽しみですね。
☆漆黒の特急(ミステリートレイン)シリーズはこちら