2019年4月29日から放送が開始された進撃の巨人season3 Part.2。
前回51話ではシガンシナ区の街の中で巨人化したエレンと鎧の巨人との壮絶なバトルが始まりました。
穴を塞ぐ前にエレンが姿を表さなければならなかったのは退路を守るために鎧の巨人に馬をやらせないためです。
またベルトルトの姿を確認出来ていない事からアルミンの作戦でエレンは壁から離れた所で戦うのでした。
そしてハンジらはエレンとの戦いに乗じて大量の雷槍を鎧の巨人に打ち込みライナーを追い詰めます。
進撃の巨人season3 Part.2 第52話「光臨」のあらすじをまとめてみました。
ベルトルトは過去を振り返っていた。
それはエレンが巨大な岩を担いで壁の穴を塞ぐ作戦の時だ。
ライナーとベルトルトは近くにマルコがいるとは知らず、自分たちが巨人であることを口走り悟られてしまう。
冗談と言いその場を離れたマルコを背後から襲い、羽交い締めにした。
そこに駆けつけたアニはライナーの命令でマルコの立体機動装置を外し奪った。
その場から逃げることが出来なくなったマルコを残しライナーとベルトルト、アニは立体機動装置で離れた場所から状況を伺った。
マルコはただ悔しそうに「まだちゃんと話し合ってないじゃないか!!!」と叫ぶと背後にいた巨人に捕まり食われた。
しかしその状況を作った本人であるライナーは突然記憶を失ったかのようにこう言った。
「何故マルコが食われている」と。
そして3人の目には涙が浮かんでいた。
ライナーとベルトルトはアニが捕らえられたのではと心配する。
しかし獣の巨人(ジーク・イエーガー)はそんなのは杞憂だと言う。
だがベルトルトはそれでもアニが気にかかる。
そんな2人を見てジークはまだ決意が固まってないのだと苛立った表情をした。
そしてこう付け加えた。
「もう一度やっても良いんだぞライナー」
「ただし次お前が負けたらその鎧は他の戦士に譲ってもらう」
ライナーは慌てて弁解する。
「目的は一つ」
「座標を奪還し、この呪われた歴史に終止符を打つ」
「もう終わらせよう」
「終わりにしたいんだよ。俺たちで」
そう言うジークにベルトルトはアニの事は一旦置いておくと答えた。
「こんな地獄は、僕たちだけで十分だ」
「もう終わらせましょう」
そこに4足歩行の荷物を抱えた巨人が来てジークに声をかけた。
「ジーク戦士長」
「敵兵力多数接近」
「麓まで来ています」
報告を受け、ジーク、ライナー、ベルトルトはこの戦いに終止符を打つことを誓った。
空が明るくなってきた頃、ライナーとベルトルトは作戦のため行動する。
「俺とは離れた位置につく。少しは自分で考えた行動をしろよ」
「俺の指示ばっか仰ぐんじゃなくてな」
ライナーはベルトルトに言った。
そしてアニを助けに行くこと、自分と共に行動してくれたユミルとの約束のためクリスタを救い出す事を。
2人を互いを相棒と認識し合い、それぞれの持場に潜んだのだった。
ベルトルトはライナーと逆の壁の外側に下りたのだ。
そしてライナーが巨人化した事は分かっていたがその後の戦況が分からないでいる。
ベルトルトがライナーからの合図を待っていたのだった。
「そっちはまだ無事なのか?」
一方ライナーは大量のハンジ班に雷槍を打ち付けられ倒れていた。
頭を吹き飛ばしたことから確実に鎧の巨人を仕留めたと喜ぶ兵士たち。
しかしハンジ、アルミンそしてミカサは慎重に見守っていた。
コニーとサシャは自分たちが殺してしまったライナーを想い泣いていた。
エレンは巨人のままライナーを見ていた。
「まだだぞ。装備を整えて次に備えろ!」
ハンジは乱れた隊員たちに声をかける。
ミカサは立ち止まったアルミンに声をかけるがアルミンは「交渉出来る余地なんて無かった」とつぶやいた。
そして微かに動いた鎧の巨人をミカサは見逃さなかった。
すると突如鎧の巨人は大きな雄叫びをあげたのだ。
一同驚く中、エルヴィンは何かを感じ「まさか」とつぶやく。
同時に獣の巨人のもとに四足歩行の巨人が駆けつけ荷台の樽を届ける。
ベルトルトはこれがライナーからの合図だと悟った。
獣の巨人は樽を構え壁に向かって投げたのだった。
一方ハンジはライナーにとどめを刺すように命じる。
しかしアルミンはライナーの雄叫びがベルトルトを呼ぶためのものだと即座に判断したのだ。
アルミンは壁の外から投げ込まれた樽を確認し、ハンジにライナーから離れるように言う。
「上です!超大型が降ってきます!!」
「ここは丸ごと吹き飛びます!!!」
アルミンが状況を伝える。
そして樽のベルトルトは必死にライナーの位置を探していた。
「どこだライナー!今行く!!!」
エルヴィンは投げられた樽をみて「やられた」と悔しそうに言った。
またライナーの近くにいた兵士らにその場から離れるようにハンジは命令する。
「まずい…この距離じゃもう、あれは避けられない!」
アルミンは落ちてくる樽を見て思った。
ベルトルトは地面との距離をみて着地地点一体を吹き飛ばすために巨人化しようとした。
しかし次の瞬間うなじをぶち抜かれた鎧の巨人を発見し、咄嗟に樽をでて立体機動装置で移動する。
「ライナー!!!」
鎧の巨人の上に落ちたち、すぐさまライナーを発見したベルトルト。
動きはしないがまだ生きている事を確認するとこう言った。
「少しだけ体を動かしてくれ」
「出来なかったら済まない覚悟を決めてくれ」
そう言うとベルトルトは立ち上がりエレンらの方を見た。
「終わらせてくる」
そして立体機動装置をつかってエレンらの方に向かって来た。
ハンジはどのような結果にしろ自分たちの作戦目標であるベルトルトが飛び込んできたのだと言った。
そしてこの状況を好都合と言い放つ。
「作戦は以下の通りリヴァイ班はアルミン指揮のもとエレンを守れ」
「その他の者は全員で目標2体を仕留めろ!!」
作戦が開始されハンジはベルトルトに向かうがアルミンは後を追いハンジに待つように言った。
驚くハンジにアルミンは「これが最後の交渉のチャンスなんだ」と言い、ベルトルトの方に向かった。
その様子を離れた位置から見守るエレンたち。
「ベルトルト!!そこで止まれ!!!」
アルミンはベルトルトに呼びかけた。
エレンはその様子を理解できない様子でみていた。
「ベルトルト!!話をしよう!!!」
しかしベルトルトの回答はこうだった。
「話をしたら全員死んでくれるか!!!!?」
「僕たちの要求はわずか2つ」
「エレンの引き渡しと壁中人類の死滅」
「これが嘘偽りのない現実だ」
「アルミン!!もう全ては決まったことだ!!」
アルミンは驚きながらも言い返す。
「誰がそんな事を決めた!!!?」
「僕が…僕が決めた!!!」
「君たちの人生はここで終わりだ!!」
アルミンはベルトルトを挑発するために嘘をつく。
「それは残念だよ!!」
「僕はもう、アニの悲鳴は聞きたくないっていうのに!!!!」
「アニを残虐非道な憲兵から開放させられるのはもう君しかいないんだよ!!」
「このままじゃアニは家畜の餌に…」
言いかけた所でベルトルトが動き出した。
また様子を見ていたミカサも動き出した。
「すればいい!!!」
「豚の餌にすればいい!!!」
「本当に捕まえているのなら!!」
「どこに行く?アルミン」
「話しをするんだろ?」
「アニを話を出せばまた僕が取り乱すと思ったか?」
「おとなしくて気の弱いベルトルトなら言いくるめて隙きをつけると思ったのか?」
その様子を見ていたエレンが動き出そうとするとジャンは「お前とヤツじゃ分が悪い」と引き止める。
「分かっているだ。ただの時間稼ぎだろ」
「僕の周りを兵士で囲み別の兵士にライナーを殺しにいかせる無駄話」
「僕には分かる。そうやって震えているうちは何も出来やしないって」
剣を構えながらもその手が震えるアルミンに向かってベルトルトは言った。
「そこまで見えていてなんで話に乗ったの?」
アルミンは訪ねた。
ベルトルトが少し悩みながらも素直に答えた。
「確認したかった。君たちを前にした途端にまた泣き言を繰り出し許しを請うんじゃないかってね」
それは過去のベルトルトだった。そして今のベルトルトには覚悟があった。
「君たちは大切な仲間だし、ちゃんと殺そうと思っている」
「それは僕たちが悪魔の末裔だから?」アルミンは聞いた。
「いいや。君たちは誰も悪くないし悪魔なんかじゃないよ」
「でも全員死ななきゃいけない」
「もう駄目なんだ」
次の瞬間ベルトルトの背後には剣を振りかぶったミカサが飛び出した。
しかしベルトルトは気づいていた。
ミカサの剣を受け止め払いのけアルミンに向かうベルトルト。
ミカサは剣を投げそれを阻止する。
そしてその場を離れたベルトルトを追おうとしたアルミンをミカサは止めた。
「アルミン!!」
「追わないで。彼がいつ巨人になるか分からない」
「距離を取らないとまたあの爆風に巻き込まれる」
しかしアルミンはベルトルトは巨人化しないと言った。
それは瀕死のままむき出しのライナーを巻き込みとどめを刺すことになるからと。
「今ならライナーを人質にして白刃戦にもちこめる」
しかしアルミンの言葉にミカサは「彼には何か考えがあるように見えた」と応える。
そしてベルトルトがまるで別人に見えたと言うミカサに、アルミンも同調した。
一方むき出しになったライナーにとどめを刺す為に数名の兵士が駆けつけたが、鎧の巨人はいつの間にか仰向けに倒れていたのだった。
鎧の巨人を動かせない兵士らにはとどめが刺せない。
そしてベルトルトはライナーのもとに向かいながら恐怖を感じていない自分の感覚を不思議がっていた。
「きっとどんな結果になっても受け入れられる気がする」
「そうだ」
「だれも悪くない」
「全部仕方なかった」
「だって世界はこんなにも」
「残酷じゃないか」
立体機動装置をつかって上空に飛びあったベルトルトを見てハンジは巨人化するのかと警戒した。
そしてその瞬間ベルトルトは巨人化したのだった。
「いかん!離れろ!!!」
巨大な爆風が起こり周囲の家屋は全て吹き飛んだ。
エレンの周りにいたジャンらのもとにアルミンとミカサが戻る。
しかしハンジ班がどうなったか分からない。
アルミンはハンジらがベルトルトの近くにいたと言った。
超大型巨人となったベルトルトが瓦礫を投げるだけで周りは崩壊する。
ジャンはアルミンにどうすのかを聞いた。
そしてミカサも現在の指揮権がアルミンにあること言った。
アルミンは撤退しエルヴィンと合流して支持を仰ぐと命じた。
当初の予定通り消耗戦で対応しようと言うアルミンにジャンは超大型巨人をエルヴィンがいる壁に近づけるのはまずいと言った。
内門の建物まで壊されたエルヴィンらは獣の巨人と挟み撃ちにされてしまう。
アルミンはベルトルトをここで倒さないといけないのだとパニックになる。
だがベルトルトは瓦礫を投げ続けている。時間が無かった。
コニーはアルミンに指示を出すように言った。
また壁の上からは獣の巨人を見下ろし「さあどうする?」とエルヴィンが言った。
「全て作戦通りか?」
ベルトルトは壁の外の四足歩行の巨人が抱えていた荷物の中にいた。
そして獣の巨人の巨人によって投げ込まれたベルトルトはアルミンと対峙する。
ベルトルトが全てを悟ったかのように巨人化する。「超大型巨人」に。
その驚異的な破壊力を前に立ちすくむアルミンが出した指示は…。
次回進撃の巨人season3 Part.2 第53話は「完全試合(パーフェクトゲーム)」です。放送が楽しみですね!