10代で白髪が生える原因は?遺伝との関係や自分で出来るケアについて

最近では若いころから白髪に悩む人が増えているそうです。

10代の学生時代から、またそれ以前から白髪が生えていたという人も聞きます。

この年頃は色々と敏感になりやすい頃です。生えてきた白髪に悩みを抱える方も少なくありません。

また周りに打ち明けにくくて必死に隠したりカラーリングしたりすることもあるでしょう。

しかし原因によっては生活を見直すことで改善する場合もあります。

このサイトは、10代の若白髪の生える仕組みやその原因。また自分で出来るケア方法についてまとめました。

ご自身の状況を見直して、若白髪について知ってみましょう。

  

若白髪が生える仕組みは?大人の白髪と何が違うのか

先ず、基本的に白髪が生える仕組みは大人も10代も同じです。

ただし、その根源となる発生原因が違ってきます。

白髪はメラノサイトと呼ばれる色素形成細胞が減少したり、その機能が低下することでメラニン色素が作られなくなったことが原因で起こります。

またメラニン色素は作られているのに何かの原因があって色素が入らずに白髪になる事もあります。

この仕組みは髪の毛1本毎にあります。

特定の髪の根元にあるメラノサイト細胞や毛母細胞に何か問題が起きても、それが他の髪の毛に影響を及ぼしたりはしません。

たまたま1本だけ白髪が生えてしまったというのは、突然変異の一種としてとらえておきましょう。

ですが、10代で何本も白髪が生えているとしたら、その原因はストレスによるものが多いとされます。

10代はまだ様々な情報やストレスを上手に対処できるほどの経験がなく、影響を受けやすい年ごろです。

ストレスによって心身に反応が出やすい時期であり、そしてその反応のひとつとして若白髪があげられます。

この若白髪は抱えていたストレスから解放されたときに、いつの間にか白髪がなくなるといった特徴もあります。

もう一つの原因として多いのが、遺伝性によるものです。もともと白髪が生えやすい体質や髪質である遺伝を受け継いでいるということもあり得るのです。

特にストレスを感じていたわけではないので気が付いたら白髪が生えていたという場合、またご両親や親族に同じく若白髪の人がいたら可能性が高いです。

白髪が生えるときの予兆について

若白髪だけではなくすべての白髪に言えることですが、前兆として頭皮がかゆくなるというものがあります。

その原因は定かではありませんが、某機関が行った研究では白髪は黒髪と比べると直径が太くて伸びる速度が速いという結果が出ているそうです。

それによる頭皮への刺激がかゆみと感じるのではないかと言われています。

若い人の髪は健康で太く、元気なものです。白髪が生えてくる前兆としてよりかゆみを感じやすいかもしれません。

そして、爪は髪の毛と同様に身体にとって生命に直結することがなく価値が低いものとして脳が認識しています。

その為他の箇所に比べると栄養が行き届くのが最後になっているんです。

その為爪が変形したり割れたり、乾燥しやすくなったら白髪が生えてきやすくなるということになります。

若白髪の原因は?

若白髪の原因は大きく分けて5つになります。加齢による通常の白髪とは違いますが、日々の生活習慣の影響で細胞の老化は一つの原因です。

ですが、若白髪の原因で一番多いとされているのはやはり遺伝になります。家族等周りに子供のころから白髪だった人がいたらほぼ間違いないでしょう。

■遺伝によるもの

遺伝子は親から受け継ぐものですが、その一方が優性遺伝子と呼ばれ顕著に出やすいとされています。

親のどちらかが白髪が多く、優性遺伝子だった場合はその子供にも遺伝しやすいということです。

黒上を維持する遺伝子が少ない髪の親の子供は、弱年齢から白髪が生えやすいと言われています。

また両親には白髪があまり見られなくても、その親(子供にとっては両祖父母)が白髪になりやすい遺伝子を持っている場合は隔世遺伝として子供だけ若白髪になる事もあります。

確立で言えば25%程度の割合だそうです。

■ストレスによるもの

若白髪の原因になりやすいのがストレスです。

特に10代は学校や塾などの人間関係や勉強などの身近なことが原因でストレスためやすい年ごろです。

また経験が浅いのでそのストレスに対処できず、また解消する事がまだ苦手なことが多いです。

最近では仲間から浮かないように気を使ったり、嫌われないように強く意識したり、また周りからの期待等が受験へのプレッシャーになったりとすることを良く耳にします。

こういったストレスは自律神経の働きを乱す原因となり白髪が生える仕組みにつながります。

ずっとストレスを感じたままだと交感神経が優位な状態が続き、全身の筋肉が緊張することで血流が悪くなり、髪に栄養が行き届かないことが理由です。

■栄養不足によるもの

極端な偏食や過度なダイエットが原因の栄養不足も原因の一つになります。

とくに年ごろの女の子は見た目の容姿に拘り、とにかく痩せようと栄養を無視したダイエットを行ったりする傾向にあります。

リンゴだけ、のような~だけダイエットは成長期の年齢では体に悪影響しかありません。

脳は少ない栄養を身体にいきわたらせるために、毛髪への供給ストップしてしまいます。

髪の毛の90%はタンパク質で出来ており、同じく毛母細胞もメラノサイトもタンパク質です。

そのためタンパク質が不足するということは抜け毛や白髪に直結するということになります。

また脂質や動物性タンパク質の過剰摂取が原因で頭皮の皮脂分泌が多くなり、紫外線があたることで酸化し細胞を劣化させることも良くないです。

野菜やミネラル不足も大きな原因になります。食事はバランスを心がけ栄養を意識したものをとるようにしましょう。

■生活習慣によるもの

夜更かしなどの生活の乱れ、また近年多いとされるスマホやパソコン等による眼精疲労も原因の一つとしてあげられます。

肩や頭部まで筋肉が緊張してしまうと血流が悪くなり白髪がはえてきやすくなります。

また女性は睡眠不足や交感神経が優位な状態を続けると自律神経が乱れて女性ホルモンの分泌量が減少します。

女性ホルモンは髪の成長に大きく関わり、毛髪を健康に保つ働きがあります。

その為女性ホルモンの分泌量が減ると抜け毛や白髪が増えるとされます。

■何かの疾患によるもの

白髪の原因になるとされているのが、貧血や胃腸系、甲状腺による病気があげられます。

女性は特に毎月の月経が原因で常に鉄欠乏性貧血になりがちです。ヘモグロビンが減少することでこの鉄欠乏性貧血が起こります。

ヘモグロビンは酸素を運搬する働きがあり、減少すると血中が酸欠状態になります。

毛母細胞やメラノサイトは酸欠状態の血液が送られる事で正しく細胞分裂が行われず、その結果白髪が生えてくることになります。

またビタミンB12や葉酸が不足することで起こる巨赤芽球性貧血、また悪性貧血が原因の場合もあります。

ビタミンB12や葉酸はメラノサイトを活発にしてメラニン色素を作る働きがあるため、不足することで白髪につながるということです。

また、胃腸が弱っていると食べた物の消化吸収がうまく行えず、栄養として取り込まれないまま排出されてしまうので栄養不足に陥ることが原因となります。

そして一番気がかりなのが甲状腺機能低下症です。甲状腺が破壊されたり甲状腺刺激ホルモンが減少すると発症する病気で詳しい原因は定かではありません。

症状として、白髪や皮膚の乾燥、疲労感や無気力、むくみや体重増加、そして便秘などがあげられます。症状的にも見過ごされがちなので悪化を招くことがあります。

若白髪を治す方法あるの?

白髪を治す、白髪になりにくくするためには、上記に挙げた原因をなくしていくことが大切です。

例え遺伝性であっても、生えている白髪のすべてが遺伝によるものとは限りません。

栄養不足や寝不足、ストレスによるもの、または病気が関係するもの。

それらはすべて毎日の生活を見直すことや、適切な治療を受けること改善されます。

規則正しい生活をおくることで、体には十分ん栄養が行き届き白髪の発生を抑制することにつながっていきます。

■バランスの良い食事を心がける

脳は身体の健康を維持するために臓器や組織に栄養の分配に優先順位をつけて供給します。

爪や毛髪は最後になることを念頭に置くと、しっかりと栄養を摂らないと髪には十分な栄養が回ってこないということになります。

健康な黒上を作るためには、極端なダイエットは控え、炭水化物、たんぱく質、脂質、ビタミンなど、食事はバランスを考えてしっかりととりましょう。

タンパク質が髪を健やかに保つためには欠かせない事は上記に書きましたが、同じくしてミネラルも大切です。

ミネラルは髪に良いとされる亜鉛や鉄が含まれているものを積極的にとりましょう。

大豆は全てのミネラルが豊富に含まれている食品です。毎日の食事に取り入れることをおすすめします。

■軽めの運動と入浴も良い

適度な運動は血行の促進やストレスの解消にもつながります。

頭に十分な血液を送るためには筋肉をしっかりと使い心臓の働きを助けてあげると良いです。

筋肉は脚に集中しているのでウォーキングや自転車でサイクリングがおすすめです。

また、血行を良くするためには入浴時にしっかりと湯舟につかるほうが良いです。

ぬるめのお湯にゆっくり浸かると全身の血管も広がり、交感神経が優位な状態から副交感神経が優位な状態に切り替わります。

副交感神経が優位に働くと睡眠の質も上がり、熟睡しやすくなります。

■ブルーライトの刺激は良くない

スマホやパソコン、テレビから発せられるブルーライトは脳に朝だと間違った認識をあたえ、睡眠ホルモンが分泌されず寝つきが悪くなり、当然寝不足になります。

寝不足は新陳代謝を促す成長ホルモンの分泌を妨げ7、肌や髪に悪影響を及ぼします。

その為就寝の2時間前にはそれらをやめて、目や頭を休ませるようにしましょう。

まとめ

いかがでしょうか。

10代は特に周りの人や環境に敏感になりやすい時期でもあります。

急に白髪が増えてきて不安になる事でさらにストレスに感じてしまうこともあると思いますが、自分の白髪の原因をしっかりと知ることが大切です。

また日々の生活を見直し、栄養や睡眠に気を付け規則正しい生活を送ることを心がげましょう。

また髪の毛ばかりに目が行きがちですが、髪の毛は頭皮の状態にも影響されます。

過剰な皮脂や、カビ菌のマラセチア菌の繁殖による頭皮の皮膚炎、紫外線をあびて酸化した皮膚は細胞の老化にもつながります。

その為毎日清潔に保つことが大切で、日々のシャンプーは欠かせません。

しかし、洗浄力が強いシャンプーはかえって頭皮の乾燥を招くことになりますので、使用するシャンプーは頭皮に優しいアミノ酸系のシャンプーが好ましいです。

また、白髪を脱たら増えるといった都市伝説のようなものもありますが、実際その可能性はあるそうです。無理に抜くと周りの細胞組織を傷つける可能性があり、その結果DNA変異を起こし、メラノサイトがメラニン色素を作れなくなったり、毛母細胞が髪の毛そのものを作れなくなったりする可能性があります。

その為、白髪を見つけても無理に抜くのではなく、短く切るようにしましょう。

またストレスが原因だった場合は途中から黒髪に戻ることもあります。しっかりと観察して様子を見ることも大切です。

若白髪は加齢による細胞の劣化が原因ではありません。原因次第では白髪の中では治りやしすいとされていますので、毎日の食事や生活を改善していくようにしましょう。

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