子供の腰痛の原因は?対処法と大人にも効果があるストレッチと改善法

近年、腰痛を訴える小学生が増加しているとニュースやテレビ番組で見る機会が増えました。

その理由が重い教科書等の学習教材が入ったランドセルを毎日背負うことが原因の一つだと紹介され世間を驚かせています。

最近では子供向けのメニューを用意している整体や、整形外科などの待合室にも子供の腰痛についてのお知らせが貼られています。

そこでこのサイトでは、重たいランドセルを背負うことで起こる腰痛の原因や、効果的な対策、緩和方法をご紹介します。

近所に住む筆者のいとこの小学生の子供が実際腰痛を抱え、治療のために整体に通いながら痛みの改善に取り組んでいますので、その体験をもとにお伝えしていきます。

  

腰痛は正しい姿勢を保てていないのが主な原因です

いとこの子供が通うクリニックの整体師は、確かに近年子供が受診することが増えてきているとおっしゃるそう。

そしてその子供のほとんどが反り腰や猫背などで姿勢が悪く、体のバランスが崩れているそうです。

最近の子供は学校だけでなく塾や習い事などで座っている時間が長く、姿勢が崩れてしまいがちなんだそうです。

それにスマホやゲームなども同じく前かがみになりやすい状態が、どんどん姿勢を悪くしていってしまいます。

さらに、テレビでも話題になりましたが、やはり近頃の子供の荷物は重過ぎるのだそうです。

塾の鞄やランドセルを持ってきた子供の荷物を持ち上げてみると大人が持っても重いと感じるのだそう。

実際に最近の教科書はイラストなどが多く取り入れられサイズそのものが大きくなったりオールカラーものが増えたりと昔に比べて25%から30%ほど重くなっていると聞きます。

ランドセルだけでも約1㎏から1.5㎏もあり、教科書等を入れると総重量は約5㎏にもなるそう。それを毎日背負うとなると腰への負担は計り知れないですね。

大人でもそれは同じで、長時間のデスクワークは姿勢を崩すし、姿勢が崩れると腰痛が起こる。それがまだ10歳程度の子供が抱えるとなると親としては心配になりますね。

正しい姿勢をキープするにはお腹に力を入れてその状態保つようにしよう

大人でも同じですが、腰痛を改善するためには正しい姿勢を保つことが重要です。

立っているときも座っているときも常にお腹をへこまして背筋をまっすぐにすることを意識しましょう。

要は腹筋が姿勢を保つために必要になるわけですが、常にお腹に力をいれておくことで自然と腹筋は鍛えられます。

そして腹筋がつくと上体をまっすぐに保つことが出来るようになります。

正しい姿勢を保てるようになれば腰への負担は減り、腰痛が起こりにくくなるのです。

実際にいとこの子供も毎日姿勢を注意されるようになってからは背筋を伸ばして生活するようになりました。

その効果があってか、今では意識しなくてもお腹に力が入るそうですよ。

そしてそれでも普段の荷物が多いのでは負担は変わりません。

宿題に必要のない教科書などは学校に置いてきても良いかなど、学校側と相談してみても良いかもしれませんね。

また、普段の呼吸を深くするようにしたり、たっぷりと睡眠を取る事で疲労やストレスの回復にも良い影響がでます。

毎日の生活を見直してみるのも腰痛の改善につながるかもしれませんね。

すでに腰痛がある場合は毎日ストレッチを取り入れてみよう

このストレッチは大人も一緒に出来るので、お風呂上りなど体が温まり怪我をしにくい時にお子さんとやってみましょう。

■猫のポーズ

①四つ這いになります。

②息を吐きながら、お尻を後ろに下げていきます。

③胸を床につけるイメージで、背骨を反るようにしましょう。

④息を吐ききったら、息を吸いながら元の位置に戻ります。

これを5~10セット行うようにしましょう。

■四股ねじりストレッチ

①四股を踏むような姿勢をとります。この時にしっかり胸を張り、お尻を後ろに突き出し、骨盤を立てるように意識しましょう。

②息を吐きながら、片方の肩を前に入れて、胸を捻ります。この時に両方の肘がしっかり伸びているようにしましょう。

③息を吸いながら、元の位置に戻り、反対も同様に行いましょう。

これを5~10セット行うようにしましょう。

どちらも簡単ですので、毎日行うようにしましょう。また柔軟な体は怪我をしにくいのでまだ痛みがないお子さんも予防のために取り入れてみてください。

ただし痛みが酷いときは決して無理をしてはいけません。その場合はしっかり休息をとり、また専門機関に診てもらうようにしましょう。

まとめ

いかがでしょうか。

痛みが慢性化するとなかなか思うように体を動かしづらくなり怪我のもとにもなります。

早いタイミングでしっかりと改善していくようにしましょう。

また、子供は痛みを訴えず我慢することがあります。座っているときは前かがみになっていないか、首を回したり腰をひねるような動きを頻繁にしていないか、普段の様子を見てみましょう。

このような動きをたびたび行っている場合はすでに痛みが出ている、もしくはだるさを感じていて腰痛を起こす可能性のある状態である場合があります。

子供が特に何も訴えて来なくても、正常な姿勢と比べて変な姿勢で生活していないか、十分に見てあげる必要があります。

しっかりと腹筋を使い姿勢を正しく保てるようになると腰痛の改善にもなりますが、体形のキープにもつながります。最近体のラインが崩れてきたかもと感じる方はお子さんと一緒に姿勢の改善もやってみましょう。

kanade