アニメ名探偵コナンから謎多きキャラクター「安室透」が登場したストーリーを厳選した「安室透セレクション」。
今回は第700話「灰原の秘密に迫る影(後編)」のストーリーをまとめてみました。
阿笠博士に連れられて群馬県にキャンプに来たコナンたち少年探偵団。コナンらと別行動をとっていた灰原哀たちは殺人事件に巻き込まれてしまいます。
女性の遺体を埋めていた犯人から追われ逃げ込んだ山小屋は犯人によって外から封鎖され火をかけられてしまい灰原哀たちは絶体絶命のピンチに!
※本サイトはネタバレを含みます。
警官に連れられ、1人でキャンプ場をうろついていたとされる男性3人が現場に到着した。
山村警部から名前と年齢、職業。そしてキャンプ場に来た理由を言うように言われた3人男性。
それぞれ自分のことを説明する。
米住 速道。31歳。フリーター。来週仲間とくるキャンプ場の下見に来た。
宇佐木 跳三。42歳。写真家。日本各地のキャンプ場の景色を撮って回っている。
岩隈 猛也。23歳。大学生。ブログに乗せるレンゲツツジを携帯カメラで撮りに来た。
山村警部から3人共かなり身軽であることを指摘されるが、それぞれが下見や少し立ち寄っただけだからと説明した。
一方山小屋の灰原たちは立ち込める煙から身を守るためにドア付近で身をかがめて煙に気づいた誰かが助けが来るのを待っていた。
しかしドアの隙間からは遠くの方にも煙が上がっているのが見える。
どこかでキャンプファイヤーなどしていたら、山小屋の家事など誰も気づかないのではと心配になる光彦。
灰原は山小屋においてあったリュックをライトで照らし「こうなったら・・もう!」と心で呟いた。
現場ではまだ3人の聴取が続いていた。
犯人のものと思われる靴跡が大体26センチだった事から、それぞれの靴のサイズを聞くも偶然3人共26センチだったのだ。
コナンは3人の中に犯人がいるのなら早く突き止め子供たちの居場所を聞き出したいがために内心焦っていた。
阿笠博士は夕暮れになる空を見つめ、やはり自分たちは別に子供たちを探しに行ったほうが良いのではと言うが、世良は闇雲に探し回っても森に迷うだけだから、探すのは山になれた捜索隊に任せようと言った。
次の瞬間、阿笠博士が言ったこの一言でコナン世良は何かを思いつく。
「しかしのぉ。日が暮れてきて影も長くなってきてるし・・・」
二人は振り返り長くなった自分の影を見て確信した。
山小屋では小屋中に蔓延した煙を吸い、歩美が意識を失ってしまった。
源太と光彦は少しでも新鮮な空気を吸わせるためにわずかに開いたドアの前に歩美を運ぶ。
意識を取り戻さない歩美に必死に呼びかける源太と光彦。
すると山小屋の奥の部屋に続くドアが突然開く。
二人は犯人が戻ってきたのかもしれないと恐怖する。
間もなくしてドアが開き、血のついた斧を片手に持った人物が現れた。
そして源太たちの方へ向かい手にした斧を振り上げた。
日が沈みかけた頃、何も知らされずここに連行された3人は何があったのか説明するように山村警部に言う。
そして山村警部は、このキャンプ場で女性の遺体が遺棄されていると通報が有り、まだ逃亡中の犯人を捜索しているのだと説明した。
するとコナンが3人に両手を見せてほしいと言った。米住と岩隈は左手だけを、そして宇佐木は右手だけを使っているのが何か隠しているようで気になったのだと補足する。
それを聞き、米住と岩隈は各々の右手を見せ、左利きだからそうしていただけで右手にはなにもないと言う。
同じく宇佐木も左手を見せ自分は右利きなのだと説明した。
宇佐木の手を見て、コナンは犯人の利き手について説明した。
「でもさ、宇佐木さん。犯人も右利きだったんだよ」
しかし山村警部はコナンは遺体と穴しか見てないだろうと言う。
それを聞いて世良は犯人が右利きである証拠が遺体のそばに残っていたと言った。
世良は遺体の背中の傷は右上から下に向かってあること、そして穴の周りの犯人の足跡は左が前で右が後ろで有ることから右利きが穴を掘らないとそんな足跡はつかないと説明した。
山村警部はそれを聞いて、宇佐木が犯人なのかと声をあげると、宇佐木は右利きなんて大勢いるしあとの2人も右利きを隠すために無理に左手を使っているかもしれないと弁明した。
コナンはそれを聞き、確かに日本人のほとんどは右利きだけど、犯行現場にいた「宇佐木という名前の右利き」は他にはいないと言った。
すると山村警部はどこに名前なんて・・・と言うが、コナンは被害者の女性が教えてくれていたと女性の指の形を真似た。
そして阿笠博士が補足するようにライトで光をあてて影を作るとそこに現れたのは「うさぎ」の影だった。
しかしなぜ影絵なのかと山村警部が言うと世良は殺害された女性が保育士だったからではないかと言った。
手が離れてしまったのは運ばれている間に離れてしまったのではないかと補足して。
言い逃れはできないと世良は宇佐木に言った。斧で殺害した以上返り血は必ず浴びていて多少洗い流してもルミノール反応は必ず残るのだと。
コナンは遺体を埋めるところをみられて友達を追い回したのはおじさんだよね?と問いかける。
すると宇佐木は「私じゃない」と言った。
「私じゃない。悪いのは私じゃない。」
「いたずら半分で私をあんな所に閉じ込めた彼女が悪いんだよ!」
「愛していたのに。結婚の約束だってしていたのに」
と宇佐木は涙を流し訴えた。
宇佐木は閉所恐怖症だった。3年前に事故で急停止したエレベーターにまる1日閉じ込められて以来抱えていたものだった。
それ以来、閉ざされた暗い空間にいるとパニックを起こしてしまうようになったと言う。
しかし彼女はそんな自分を窓さえ開かない山小屋に閉じ込めようとした。
そしてパニックを起こした宇佐木は暗闇のなか振り回した斧が偶然彼女の背中にあたったのだと説明した。
「そうさ。彼女があんないたずらさえしなければ子供たちも閉じ込めなかったのに」
コナンは山小屋に閉じ込めたのかと聞くと、宇佐木はもう手遅れだろうけどと後ろに上がる煙を振り返った。
そこへ1人の警官が駆けつけ、山小屋が燃えていると報告した。そして発見したときには手がつけられないほどの火の手がまわっていたと。
コナンと世良は山小屋へ向かい駆け出した。
コナンは絶望を感じながら燃え盛る山小屋に向かって走り出すが消防隊に止められてしまう。
「離せ!中に、中に友達がいるんだ!!」
「離せよ!!」
「源太!光彦!灰原!歩美ーーー!!!」
しかしコナンの叫びは虚しく、火の手が収まらない山小屋は崩れ落ちた。
すると後ろのほうからコナンを呼ぶ声が。
「おーい!コナン君!ここだよーー!!」
振り向くとすすで汚れてはいたが元気そうな歩美たちの姿があった。
コナンは3人に駆け寄り、どうやって逃げられたのか聞いた。
すると3人は知らない女の人が突然出てきて助けてくれたのだと言った。
阿笠博士は灰原はどうしたのかと聞くと、その女の人が先に助け出し安全な所に逃げるように言ったと説明した。
また光彦は先程本人から電話もあって無事なのは確認できていると言う。
コナンはとっさに灰原がアポトキシン486の解毒薬を使ったのだと気づき、走り去っていった方角へ探しに行った。
コナンが走り去ると山村警部は子供たちにも事情聴取をしたいと阿笠博士に申し出る。
阿笠博士は煙を吸い込んでいるかもしれないから先に病院にみせたいと言い、あとから署に出向くことを約束する。
また世良は子供らにその助けてくれた女の人がどんな人物だったのかを聞いた。
光彦はお礼を言いたいからこっそり撮ったムービーを毛利探偵事務所に送って女の人を探し出してほしいとメールを送ったのだと言った。
世良はムービーを見て驚いた。
そして歩美はその女の人とはまた会えるかもしれないと言う。歩美は女の人の指にあるミステリートレインのパスリングを見逃さなかったのだ。
一方、コナンは灰原の名を呼び森の中を走る。すると足を引っ掛けられ勢いよく転んだ。
見上げると腕を組んで立っていた大人の姿に戻った灰原がいた。
「遅い」
と嫌味たっぷりに言われるコナン。
灰原はちゃんと殺人犯は捕まえたのかと聞いた。
コナンは犯人が写真家の男で閉所恐怖症を患っているのにあの山小屋に閉じ込められそうになったと話していたことを教えた。
灰原はそれを聞き、合点がいったと状況を把握した。
殺害された女性の荷物には閉所恐怖症を克服する方法について記載されている内容の本が入っていたのだ。
彼女は彼の閉所恐怖症を治してあげたかったのだ。
灰原は無理に克服しなくても生活していけるだろうにと言うが、コナンは彼が写真家だったからではないかと言った。
彼がもしフィルム式のカメラを使っていたのなら、暗くて狭い暗室での作業ができないのは致命的だからと。
コナンは彼女が「うさぎ」の手の形を作ったのはダイイングメッセージではなく、最愛の人である「うさぎ」を最後まで抱いていたかっただろうと言った。
すでに事務所の上の自宅に戻り食事をしていた蘭と小五郎。
誰も居ない探偵事務所では1人パソコンの電源を入れ、以前聞き出したパスワードでログインしメールをチェックしている安室透がいた。
メールを開くと添付してあるのは写真ではなくムービーだった。
それに映る女性をみると驚いたような表情をした安室透。
そしてその女性の指にあるミステリートレインのパスリングをみつけた。
またそのパソコンをハッキングしながらバーボンを飲んでいたのは沖矢昴だった。
ついに動き出したバーボン。そして沖矢昴、世良真純は一体何のためにコナンらに近づくのか。
だが彼らの目的は皆同じ「灰原哀=シェリー」だ。
この話の続きは大人気の「漆黒の特急(ミステリートレイン)」で書いていこうと思います。