アニメ名探偵コナンから謎多きキャラクター「安室透」が登場したストーリーを厳選した「安室透セレクション」。
今回は第668話「ウエディングイブ」後編のストーリーをまとめてみました。
結婚式を明日に控え前夜祭を行っていた伴場と初音だったが、ネイルサロンに行くといった初音は店の駐車場で謎の死を遂げる。
犯人として疑われた小五郎の友人であり新郎の伴場はどうなるのか?
※本サイトはネタバレを含みます。
安室透の調査により、伴場と初音はかつて同じホテル火災から救出され、共に両親を亡くし、そして同じ協会で育てられてきたのだと言うことがわかった。
伴場が間もなくして里親に貰い受けられたが、初音はしばらく協会で生活してきたようだ。
それで顔を曇らせた初音はあとは自分で調べると言い、その真相はわからずじまいだった。
それを聞いていたコナンは蘭に質問した。
「初音さんの背って、蘭ねーちゃんより低かったよね?」
蘭は、初音がかなり高いヒールの靴を履いていたからその身長は150センチ程度なのではと答えた。
コナンは日本人女性の平均身長が159センチくらいであることから、あることを考えていた。
そこへ検視官からの報告で遺体のつけ爪が一つたりなかったと報告が入る。
目暮警部は燃え尽きたかと考えたが、コナンは何かひらめき外に出た。
コナンは検視官から初音の傘が飛ばされた場所を聞き、車の下を探し出す。
するとタイヤが雨よけになった状態で、また先程と同じ用に皮膚痕と血の跡が残った状態のつけ爪を発見した。
コナンは検視官につけ爪の在り処と、付着物を調べるように言いその場をあとにした。
これで誰が犯人か分かるだろうとコナンは思った。
そしてそれがもしコナンの推理通りなら、知りたくなかったであろう事実を伴場も知らないといけなくなるのだった。
外は再び雨が降ってきた。
小五郎は混乱し怒る伴場を落ち着かせるために共に席についている。
そして現状は伴場が犯人と疑われても仕方ない状況にあることを再度説明した。
混乱と不安で爪を噛む伴場に小五郎はDNAを特定した毛髪がついていたヘアブラシを誰かに使わせたことはないか?と確認した。
二人はすでに同居しておりそれは半年も前からだ。伴場には思い当たらないが、やけくそで安室が家に上がったのかもしれないと言う。
しかし安室は彼女に雇われてはいたが、家に行ったことはないと答える。
その後ろでは目暮警部が誰かと電話をしていた。
目暮警部はDNA鑑定の結果が出て、ヘアブラシについていた毛髪は伴場のものだと断定されたと言った。
その結果から、安室はやはり彼女を殺したのは伴場でその理由が安室を愛人だと勘違いしたことからの嫉妬心だと言った。
安室に掴みかかろうとした伴場は高木刑事に抑えられ、署まで任意同行を求められる。
小五郎に助けを求めるが、証拠が揃っている以上小五郎にはどうすることもできない。
諦めて高木刑事と共に店を出ていく瞬間、小五郎に麻酔銃が刺さった。
「良いのか伴場?本当に」
「この店から出ちまって良いのかって聞いてんだ」
コナンが小五郎の声で店から出ようとする伴場をとめた。
伴場は警察で無実を証明してもらうしか無いと言うが、コナンはお前は犯人じゃないと言った。
コナンは初音の車が炎上したときの状況を思い出すように言った。
伴場がもしも駐車場に行ったのなら、このパーティーの主役でもある彼が居なくなったら誰かが見ているはずである。
しかし、安室は彼はトイレで返送したから誰も気づかなかったのだと推測する。
トイレで目立たない格好に変装し店を出て、駐車場から初音に電話をし、彼女が電話に気を取られている間に無理やり車に押し込んで火をつけた。
その時抵抗された傷を隠すため、店に戻り変装を解いたあと自分に殴りかかりわざと手を怪我したのだと。
目暮警部はその推理だと変装に使用した服はどうするのかと安室に聞き、安室は切り刻んでトイレに流したのだろうと答えた。
「靴はどうした?」
突然コナンが質問する。
靴ならそう簡単に切り刻むことはできない。
安室は靴は取り替える必要は無いと答えた。歩き続けて止まらなければ判別もできないだろうと。
伴場の履いている靴はどこにでもありそうなスニーカーであることも含めると、変装するまでも無いのだと言った。
そしてコナンは伴場に靴を脱いで見せるように言った。
スニーカーの裏側を。それはお前が犯人ではないという証拠だと。
伴場が脱いだ靴の裏側には、パーティーで安室が落としたケーキを踏んだときについた汚れが残っていた。
犯行時、外は雨が降っており、道は濡れていた。
もしも伴場が外に出たのなら、そのときにケーキの汚れなど落ちてしまう。
だが、最初は伴場が仕込んだ作戦であることも考え、コナンは黙っていたのだった。
しかし任意同行を促され店外へ出ることを拒まなかった伴場は、自分が犯人でないことから証拠など気にもかけていなかったためにそのまま出ようとしたのだ。
証拠が消えてしまうことなど彼の頭には無かったのだ。
安室はDNAについてはどう説明するのかと聞いた。
初音のつけ爪には伴場のDNAとほぼ一致する皮膚がついていたのだ。
それに対し、コナンはつけ爪についていた皮膚が彼女本人のものである可能性について言及した。
安室はDNAは血縁者以外の一致はありえないと抗議する。4兆7千億人に1人しか同じ型のDNAは存在しないと言われている。だからこそDNAが偶然一致するはずないと。
女性には男性にしか無いY染色体が無いからそもそもの一致はありえないのだと。
だがコナンは最初のつけ爪は雨や泥で汚染されていたからだと答える。
出会ったのは偶然でも、惹かれ合ったのは必然だったのだろうと付け加えた。
なぜなら二人は双子だったのだからと。
コナンは二人がホテル火災で引き取られ同じ協会で育てられてきたことを説明した。
その家事で両親が焼死したため、二人が双子だとはわからなかったのだった。
一卵性双生児ならDNAは全くの同じになるが、その場合は男同士、若しくは女同士になるが、伴場と初音はその中の稀に起こる、異性一卵性双生児だったのだ。
ショックを受ける伴場に安室は初音の身長を訪ねた。
伴場が140の後半だったと答えた。
それを聞き、安室は異性一卵性双生児の可能性が高いと言った。
異性一卵性双生児の女性の方はターナー症候群(低身長になりやすい)であることが多いのだ。
彼女が以前から電話でやり取りをしていたのは二人のDNA鑑定を依頼していたからであろう。
そしてネイルサロンから戻り駐車場でその鑑定結果を受けた彼女は、自分と愛する夫となるべく人が、結婚することを許されない、血のつながった双子であることを知った彼女は命を絶つことを選んでしまったのだ。
そこへ鑑識からの報告が入り、2つ目のつけ爪から検出された皮膚痕と血液でDNA鑑定をした結果、伴場と性別の部分以外で完全一致し、またわずかに残っていた初音自身の血液と称号した結果、本人のものと断定された。
伴場は頭を抱え泣き崩れた。
数日後、探偵事務所の1階にある喫茶店のポアロで安室透は小五郎に弟子入りのお願いをしていた。
そのためにこの喫茶ポアロでバイトを始めたのだと言う。
小五郎は自分は弟子なんて取らない主義だと断るが、安室はこっそり耳打ちし「事件1つにつき授業料として〇〇円ほどお支払する・・・」と言うと、小五郎は喜んで弟子にするのだった。
当たり前のように惹かれ合った伴場と初音。本当に血のつながった双子ゆえにそれは自然だったのかもしれません。
ですが愛する人が双子だと知った初音は、結婚することができない事実を突きつけられその生命を絶ってしまったのでした。
お互い相手を思うがゆえに信じきれず探偵をつけてしまう二人だからこそ、本当のことを言えなかったのかもしれませんね・・。