『招き三毛猫の事件(前編)』で無事飼い主が見つかり大尉は益子と一緒に帰っていった。
後日コナン達は大尉に会いに行くが、飼い主の益子が倒れているところに遭遇してしまう。
前編では安室透が執拗にコナンの行動や言動を見張っていました。後編では新たに発生した事件の解明についてまとめます。
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大尉の飼い主、益子を訪ねコナン達少年探偵団らがマンションを訪問する。
エレベーターが開き、益子の部屋に向かうがドアの前で管理人らが何か話しているのだ。
管理人はマスターキーでドアを開けるがドアロックがかかっていて僅かにしか開かず、外から中に声をかけたが反応がない。
そうしているとドアの隙間から出てきた大尉に気付き駆け寄ったコナンが見たのものは大尉の足に付着した血だった。
■事件なのか事故なのか
コナンはドアの外から益子を呼ぶが返事がない。
大尉の足に血がついていることから、中で何かが起きたのだと察し、灰原に救急車を呼ぶように伝えた。
また元太たちには糸とかテープもしくは針金などを持っていないかを確認する。
歩美は毛糸・元太は絆創膏・光彦はクリップを所持していた。
コナンはそれらを使ってドアロックを開けようと言うのだ。
無事ドアロックを外し一番奥の部屋に行くと頭から血を流して倒れている益子を発見したのであった。
駆け付けた佐藤刑事と高木刑事。二人は現状から事故だと判断した。
そして病院に搬送された益子は手術は済んだが意識不明の重体だという。
しかし、コナンはこの現状をみてこれは事故ではなく事件だと明言した。
コナンは倒れていた益子がスリッパをはいていたこと、そしてベッドの上に椅子を置き上ったのなら布団くらいは避けるはずだと言い、これが事故ではないと判断したのだ。
これは益子を襲った犯人が事故に見せかけるためにしたフェイクだったのだ。
あとは合鍵を含めて2つしかない部屋のカギはリビングの棚に両方ともあったこと、そして外からどうやってドアロックをかけたのか、謎が残る。
すると元太達がインターホンに録画された訪問客がいると言うのだ。灰原は全部で3人いると言った。
音声も録音されていて、名前も名乗っているから住所録から探し出せば出てくるんじゃないか?と灰原に促された佐藤刑事と高木刑事。
そしてリビングのテーブルには広げた包装紙の上にキャリーバッグがおいてあることから、益子は本当に大尉を誰かに譲るつもりだったのだと知った。
しかし、テーブルにはテープもハサミもあるのに、あるものがないと言い探すコナン。
■被害者の家を訪れた3人
実際に中に招き入れられたのはその中の一人で、もう一人はインターホン口に対応され、もう一人は応答がなく帰ったようだ。
ちなみにコナンらは偶然住人が出てきた際に開いたドアに入ったのでインターホンは鳴らさなかった。
そこで3人への調査が始まる。
・スナックのママの露口 降代
今日ここを訪れ、リビングで紅茶を飲んだのだという。
滞在時間はおよそ10分ほど。ここへ来たのは露口が好きなビンテージもののレコードを益子が見つけてくれたからそれを受け取りに来たのだ。
またその間ヘッドホンをしていたため、途中にインターホンが鳴ったかどうかは分からないと言った。
そしてトイレを借りたいといってその場を外す際に、寄っていこうとした大尉を追い払う。また入れ替わりにトイレから出てきた光彦が電気を消していない事を叱りつける。
・益子の会社の元社員の麻生 茉莉
インターホン口で話しただけだという。アポなしだったうえにすでに来客があったようだという。
麻生は益子の会社をクビになっていた。麻生は自分のミスでクビになったのに、新しい仕事を斡旋してくれた益子にお礼を言い聞きたのだ。大尉は麻生には懐いた。
・小説家の漆屋 倫平
玄関までは来たという。しかし呼び鈴を何度鳴らしても応答がなかったからあきらめて帰ったのだ。
マンションに入る際に、1階のエントランスでインターホンを鳴らしたときは開けてくれたのだと言った。ただし無言だったので開けたのが益子かは分からないというのだ。
益子とは大学時代の同級生で、同じ年にデビューした作家仲間だという。ここへ来た目的は、小説のアイデアを二人で練るためだった。益子はよく協力してくれていたのだと言った。
そこで大尉が鳴くと、漆屋は遠ざけるように言う。猫が苦手なようだ。
3人は間違いなくインターホンを鳴らし訪れたのは確かだが、隣の住人が妙な音を聞いた時間があいまいで容疑者を絞り込めずにいる警察。
しかし、コナンは例のニヤッとした顔で事件の真相に気が付いていたのだった。
夕方になり、目暮警部が駆け付けた。高木刑事らに状況を確認する目暮警部。
そこへ買い物から帰ってきたコナン。コナンは益子の部屋からなくなっていたものを買ってきたのだという。
コナンは無いのはラッピング用のリボンだと言った。ハサミはあるのにリボンの切れ端がないということは、長さが丁度だったのだというのだ。
コナンはこのリボンで部屋を密室にして事故に見せかけるために使われたのだと言った。
■リボンで密室を作る実験と犯人の行動
・ドアロック:ドアロックはU字型の部分にリボンを通し、ドアを閉めて外から引っ張る。それだけでロックがかかるのだ。
・鍵をかける:ドアを開けてロックがかかっていることをチェックしてからリボンを引き抜いて、リボンの真ん中に結び目を作る。
結び目を鍵のつまみに引っ掛け、リボンの片側をもってドアをしめて外からリボンを斜め上に引っ張ると鍵はかかる。
しかし結び目が邪魔でドアからリボンを引き出せない。
コナンは誰かが内側からリボンを引っ張ってどこかへ持ってってくれたら・・・と言う。
そうすると大尉がリボンにじゃれついてリボンを引っ張って持って行ったのだ。
高木刑事が後を追うと、大尉は本棚に入り込みリボンを置いてくる。ここが大尉の宝の隠し場所なのだ。
覗き込むとすでにもう1本のリボンが入っていることを確認した。
歩美が大尉が尻尾を振って懐いていたから麻生かもしれないと言うが、コナンは猫がしっぽを振るのは嫌がっているときだと説明する。
残りの二人の行動から、コナンはもう一つの実験をする。
それは元太が絆創膏を出そうとした際にポケットから落としたペットボトルの蓋とハンカチ、そして絆創膏。
コナンはこれだけのものを落としたのに、漆屋が拾ったのはペットボトルの蓋だけだった事に引っかかっていたのだ。
大尉は落ちたペットボトルの蓋を咥えると、同じく本棚に隠した。これは警察の目の前で大尉がペットボトルの蓋を咥え本棚に走っていくとそこにリボンがあることがバレてしまうと恐れたことから漆屋がとった行動だったとコナンは言うのだ。
■漆屋の供述
漆屋は犯行を認め、益子を突き飛ばして大けがを負わせたことを白状した。
ここへ来た目的は益子にお金を用立ててほしくて来るつもりだったのだ。
元々の約束は明日だったのだが、益子から『良い贈り物ができた』と言われ期待して今日来たのだそう。
しかし、いざ来てみると益子が包装したであろう使い古されたキャリーバッグと、中に入っていた大尉。
その上、今日はまだ渡せないと言われたことや、そしてそもそも大尉は漆屋が拾ってき野良猫だったということから、カッとなったのだ。
益子は『このネコがいれば大丈夫。もともと君のネコなんだから。君の方が飼い主にふさわしい』と言った。
そのわけを歩美と光彦・元太が教える。『三毛猫の雄は希少種で価値が高いのだ』と。
そしてコナンは『お金のためではなく、大尉が幸運を呼ぶ招き猫だったからじゃないか』と言ったのだった。
■大尉はその後喫茶ポアロの梓が飼うことに
その後しばらくして益子は怪我が回復し退院した。
大尉は益子から譲られ、喫茶ポアロの梓が買うことになる。
そこは、少し小さめの三毛猫が少年探偵団らの前に現れると、そこには舎川の孫娘が舎川と二人で歩いていた。
舎川が預かった三毛猫も無事に見つかり、この話はめでたく解決したようだった。
いかがでしょうか。
後編ではバーボンこと、安室透の登場はありませんでしたが、今後も彼の行動から目が離せませんね。
そして今回は誰も死者が出なかったことにすこしホッとした気持ちになりました。
大尉が梓のもとに帰ってきたこともちょっと嬉しいニュースでしたね!