だるい・疲れやすい・無気力が夏の終わりに出てきたら9月病かも?

新社会人や新入生がゴールデンウィーク明けに不調を訴える5月病は有名ですが、近年夏の終わりから体調や精神的な不良を訴える9月病というものが流行っています。

このサイトではなぜ9月病を発症するのか、どういった症状が出るのか・その対処法をまとめてみました。

また9月病は上手に付き合うことで軽度で済むように対策することも大切です。自分でできるセルフケア方についてもチェックしましょう。

だるい・疲れやすい・無気力が夏の終わりに出てきたら9月病かも?そのメカニズムは

最近になって耳にするようになった『9月病』、5月病とは何が違うのかご存知でしょうか?

現れる症状は、倦怠感や睡眠障害、気分が沈むなど、似ていることが多いのが事実ですが、ではなぜ起こるのでしょうか?

5月病でよく聞くのが、4月に年度がかわって大型連休明けに体調や精神的な不調をうったえるというものです。

またタイミング的にも大きく生活が変わったばかりの新社会人や新入生に多いとされています。

そのことから、5月病はどちらかというと精神的なものが起因しているとされています。

では9月病はどうでしょうか?

夏休み明けという意味では学生がゴールデンウィーク明けに感じるものとしては似ているかもしれませんが、症状は幅広い年代で現れていることから、5月病とは少し違うようです。

9月はまだ残暑が残り、最近では真夏の気温と大差ない日が長く続き、昼夜過ごしにくい日が長く続くことが、こうした不調を感じる原因の一つと最近では考えられています。

昔は四季がはっきりとしていて、9月に入ったら気温が少しずつ落ち着き、涼しく感じる日が続くことが当たり前だったのが、年々と夏の高温が長引くようになり身体に蓄積された疲労が9月になっても抜けない人が増加し、その症状が5月病と似ていることから9月病と名前がついていますが、身体が感じている負担は5月病以上のものです。

もともと9月は気圧の変動が多い事や季節の代わり目もあり、精神的に普段から波のあるひとはもっとも体調を崩しやすいとも言われている時期ですので、いつもと違うな、と感じたら無理は禁物です。

■『何となくだるい』・『やる気がでない』は不調のサイン

しっかり寝たはずなのに体がだるい、お腹は空いているけど食欲がない、何でもないのに落ち込む、やる気が起きない・・・こういった症状は軽視せずにしっかり観察する事が大切です。

下記は9月病に現れる症状の一例ですが、病気じゃないからと判断するのは危険です。なんかいつもと違うなと感じたら自分にこのような症状が出ていないかチェックしてみましょう。

特に心に現れる症状は鬱の初期症状にも近いものです。放置することで本格的な鬱を発症する可能性もあり、そうなると生活や仕事に支障が出てしまう事に繋がります。

症状を感じてから2週間以上続くときは一度心療内科を受診することも大切です。

・体の症状

何となくだるい

頭がズンと重い、ボーっとする

消化機能がわるい

食欲がない

むくみやすい

・心の症状

気分が乗らない

何でもめんどう、億劫

不安になる、イライラする

急に落ち込む

集中できない

眠れない、起きられない

だるい・疲れやすい・無気力が夏の終わりに出てきたら9月病かも?予防策と対処法

夏の終わりにだるい、疲れが取れない、やる気が出ない・・・このような症状が出てきたらどうしたら良いのでしょうか。

まずは普段の生活習慣を見直してみましょう。

これは5月病にも言えることですが、環境が変わる時には誰しもストレスを抱えるものです。

そういった時こそ、睡眠や食事などの生活習慣を整えることが大切です。

■正しい生活習慣を身につける・維持する

何よりも大切なのが食事と睡眠です。体調を崩しやすい時期に生活習慣が乱れると心身にはさらに負荷がかかりストレスを感じるようになります。

また、日中の高温で体の熱が発散されないと疲れが残りやすく、そして冷房に充てられ続けると消化機能へ負担をかけることにもつながります。

普段の生活でどんなことに気を付けたほうが良いのか、対策として以下のポイントがあります。

・規則正しい良質な睡眠をとる

身体が疲れ切っていたり、ストレスを感じているときは睡眠の質が落ちる傾向にあります。

9月はまだ寝苦しい日も多いため、エアコンなどの空調を上手に使うようにします。

また気温が落ち着いてきて過ごしやすくなっても、この時期は反動で体調を崩しがちです。夜更かしをせずにまとまった睡眠時間を取るようにしましょう。

そして寝る直前のブルーライトは目や脳に刺激を与え、入眠に支障が出やすい事が有名です。パソコンやスマホは寝る1時間前までに済ませ、寝室ではテレビなどの音がでるものは消し、電機は真っ暗にすることが眠りの質を上げることにもつながります。

・食事は栄養のバランスをとる

冷たいものを食べたり飲んだりすることで、この時期の胃腸は疲れています。栄養バランスを意識し食事は1日3食しっかりとるようにしましょう。

セロトニンを作るために必要な必須アミノ酸が含まれた食事を意識すると良いです。肉・魚・大豆食品・アボカドやバナナも良いです。

・体温調整に気を付ける

身体に熱が籠ったままで長時間いるとどうしても全身が疲れてしまいます。室内にいるときはエアコンなどの空調を上手に使いましょう。

・内臓を冷やさないようにする

暑いからと言って、内臓を冷やすのは禁物です。飲むものは常温にする、ネギや生姜など内臓を温める効果のある食べ物を食事に取り入れる等、この時期はすこしの工夫で内臓を冷やすことはありません。

・適度な運動を心がける

忙しく時間が取れない、そしてまだまだ暑い日もある中で運動というのは大変かもしれませんが、通勤・遊学のまだ気温が上がりきっていない時間を利用して、1駅多く歩く等の運動でも十分です。

また夜寝る前に軽くストレッチをするなど、適度な運動を行うことを心がけましょう。

生活習慣を振り替えり、整えることで9月病の予防にもなり、また症状が出始めた人には改善する対策にもなります。

どれも簡単に取り入れられることですので、9月病にならないためにも普段から意識して取り入れるようにしていきましょう。

まとめ

いかがでしょうか。

まだあまり聞きなじみのない『9月病』ですが、近年その症状をうったえる人は年々増加しています。

身体の疲れは時間をかければ改善していくかもしれませんが、精神的なものになると長引くことも十分にあり得ます。

体調に変化が出やすい夏の終わりから秋にかけて、一度普段の生活を見直し9月病にならないためにしっかりと対策しましょう。

kanade