名探偵コナンの人気キャラクター安室透が関わるストーリーを現在動画配信サイトのGYAO!が期間限定で無料配信中です。
これまで当サイトでは代表的なベルツリー急行をはじめ、安室とは切っても切り離せない因縁の仲で有名な赤井秀一がついに表舞台に戻ってきた緋色シリーズを紹介してきました。
そして今回紹介するのは、第813話『安室に忍び寄る影』です。緋色シリーズでついに公安警察の人間だということが分かった安室透に何かが迫ってきます。
公安警察のスパイで組織に潜入していた安室透に何が起こるのでしょうか。
コナンは蘭と小五郎と喫茶ポアロに食事に来ている。
カウンターの奥では安室がサンドイッチを切り、それを男性客へ運ぶ梓。
男性客は一口サンドイッチを口に運ぶと何故かカウンターの奥にいる安室を凝視している。
コナンはこの男の動きが気になって仕方ないのだ。
そんなコナンを小五郎は目ざとく見ていて。
『おい。お前ずっとあの客を気にしているだろう』
蘭もコナンもそんな小五郎に少し驚く。
恰好からみてサラリーマンではない。だが出勤前の時間帯に喫茶店にいる。
コナンはこの時間のほとんどのお客さんがモーニングセットを注文するのにメニューも見ずにサンドイッチを注文したことを気にしている。
蘭は常連さんなのかと聞くが、店員に話しかけることもないしずっとカウンターの方を気にしているのだ。
小五郎は梓目当ての客だと言うが、この客がジッと見ているのは安室透だ。
■安室を付け回す人物
その日の学校帰り、コナンは喫茶ポアロの前を通ると窓際の席ではまたあの男がサンドイッチを食べながらカウンターの方を見ているのだ。
そして店の前で少年探偵団が立ち止まっているとその男は食事を終えて出てきたのだ。
光彦はそんなに気になるなら尾行しようとコナンに持ちかける。元太・歩美・光彦はやる気満々で男の後をついていく。
灰原は自分はいかないと言い、コナンに責任をもって子供たちを家に帰すように叱った。そこへ店の中から梓が出てきて植物に水をあげだした。
コナンは男の事を聞いてみる。梓は名前は知らないけど最近よく来ると言った。
一方の歩美は男を尾行している。だが男が角を曲がるとその姿は消えていたのだった。
歩美らは手分けをして店中を探すために散らばった。
喫茶ポアロではコナンが安室に例の男の事を聞いている。
安室も男に見られていたことには気が付いていたのだ。
そして3日前には買い出しで近くのスーパーに行く際に尾行もされたのだと言った。
コナンが組織の人間ではないのかと聞くが、それはないという安室。結局この日は何もつかめなかった。
翌日の学校帰り、途中で安室が歩いているのを偶然見かける。
それをみて灰原は突然用事を思い出したと言って帰っていくのだった。
すると今度は安室が来た方角から例の男がまた安室を尾行するようについて行こうとしている。その後をコナンはついていくことにした。
安室が角を曲がると男もついていく。コナンはそこで立ち止まり元太らにこの先は行き止まりなのだと言い待機する。
陰に隠れていた安室は男の背後に周り、自分に何か用があるのかと聞くが、はぐらかされる。
すると男は走って逃げだした。安室は後を追いその後をコナンらも追う。
安室は後少しのところで男を捕まえる・・・と思った瞬間、梓から『大事件!』と電話がかかってきた。
電話の内容は店長がアイスクリームを買い忘れたのにクリームソーダの注文を取ってしまったから大至急アイスを買ってきて!と言うもの。
安室はキョトンとしながらも、男を追うコナンらをみて『任せたよ。名探偵くん』と言い、自分はアイスを買って喫茶ポアロに戻る。
男は昨日元太たちが男を見失った商店街に再び入り、また同じく見失ってしまったのだ。
元太らはまた全部の店を探し始めたが、コナンはもうすぐ現れるはずだと言いそこで待つ。
だが男は現れない。コナンは男は安室に尾行がバレていたのだと思いつき、違う考えが浮かび走っていく。
コナンが向かったのは喫茶ポアロだった。
窓から見える様子だと、テーブルを片づける安室の背後にその男が回って何かをしようとしているのだ。
店に入ると急ぎ走ってきたコナンに少々驚く安室と男。
コナンは男に『あなたはパン職人ですね』と声をかけた。
コナンは男のきれいに切りそろえられた爪と、額に残る帽子のゴムの跡。
男が消えた商店街の入り口にはパン屋があったのだ。
だからコナンはパン屋の前で着替えて姿を現すだろうと思っていたから立ち止まっていたのだ。
しかし、男は待っても現れなかった。コナンは尾行が安室にバレていた男が最後の手段に出るかもしれないと考えポアロに急いだのだった。
『直接聞き出そうとしたんだよね。安室さんにサンドイッチの作り方を』
安室がそうなんですか!?と男に聞くと、男は最近評判のここのサンドイッチを実際に食べに来たらあまりのおいしさに驚き、自分も美味しいサンドイッチが作りたいと思いジッと見ていたのだ。
だがいくら見ても分からないから尾行して、パン・ハム・レタス・マヨネーズを調べた。だがそこには特別な商品は何も無かったのだ。
男は同じ商品でサンドイッチを作ってみたが、どうしても同じようには出来ずに悩んでいたのだった。
男は安室につかみかかりどうしてあんなにうまいハムサンドを作れるのか聞く。
一同、男の熱さに少し引いているなか、コナンは何とかそれは企業秘密だから無理だと言ったが・・・
安室は別に教えてもいいとあっさり快諾。この返しにコナンもついに目が点になった。
■安室透のレッツ・クッキング
『ハムは安いもので良いんですが、出来るだけ油のないものを選んでください』
『これにオリーブオイルを塗ります』
『マヨネーズも一般的な物ですが』
といい、取り出したのは味噌。
『味噌は隠し味程度でいいです』
元太はマヨネーズに味噌を入れてうまいのか?ときく。
『オリーブオイルと味噌の組み合わせは抜群なんだよ』
『で、これは普通のお湯。そしてこれも普通のレタスです』といい安室はレタスをさっと湯くぐりさせたのだ。
『サンドイッチを食べて中身が冷たいと冷たさだけ感じて味がよくわからないなんてことありませんか』サッとレタスを湯切りし、
『これでその心配はありません』
歩美がそれだとシナシナになっちゃうと言うが、
『その心配もありません』といい、レタスをちぎって見せる。
『お風呂の温度くらいのお湯を使うのがコツです』
『しかもこうしておくとパンにはさんでしばらくしてもレタスのシャキシャキ感が続くんですよ』
コナンは安室のキャラクターの違いに急に疲れたような、引いているような顔をする。『あ・・・安室さん・・・あんた一体何者・・・』
『で、肝心のパンですが、こういうパンで結構です』
と安室が出したのが賞味期限が近付いてきた見切り品だった。
梓はそんなの使ってたの?!と驚くが、
『これだと値段が半額になるんですよ』
男は味が・・・と言うが、
『いえ。少し硬くなったパンの方が良いんです』
そして秘密はコレと出してきたのは蒸し器だった。
安室は中のパンを触ってみるように言い梓が触ると、ふわふわの食パンになっていた。
『サンドイッチをつくる直前に少し蒸すんです。そうするとパンは硬くなった分だけ水分を吸います』
だから焼いたわけではないのにサンドイッチは温かかったのだ。
『しかも値段も抑えられますよ』
と笑顔で言う安室。
コナンは喫茶店の仕事も真剣にやっていたんだと少しうれしそうな顔をするのだった。
しかし安室はこのパンは店ならこのやり方で出来るが、長時間は持たないためテイクアウトには向かないと説明する。
だが男は自分はパン職人だからパンの事なら何とか工夫できるのだと言い、このサンドイッチを店で売らせてほしいと安室に頭を下げた。
コナンはさすがにそれは・・・と言いかけるが、安室は笑顔で快諾。またしても安室の対応にコナンは驚く。
『せっかくこのハムサンドに惚れてくれたんです。僕はそんな人に売ってほしい』
安室のキャラクターの違いに驚きを隠せないコナンだった。
■ベルモットの忠告
子供たちに出来たサンドイッチをふるまっていると、そこへベルモットから着信が。
『highバーボン』
『あなた最近コソコソ調べてるみたいね』
『調べてる?何をです?』
『それが分かっていたらこんな電話しないわ』
『ですよね』
『ま、ほどほどにしとくのね』
『あなた、目をつけられてるみたいだから』
『目をつけられてるって、誰に?』
『ジンよ』
安室の電話を注意深く見つめているコナン。
ついに安室に危険が迫る。
サブタイトルから、ついに安室に危険が迫ってきたのでは!?安室を尾行する男が気になっていましたが、この男はなんと安室のサンドイッチのファンだったのです。
そしてプロさながらの腕とコツを持った安室のサンドイッチ作りは、安室の正体をしるコナンから見たら意外でしかなかったのでしょう。
パン職人の熱意にうたれ、レシピを教えただけでなく、その販売権まであげると言うのだから、何と言うか安室はお人よし?それとも同じくアツイ男!?
これまでのストーリーだと安室の黒い部分ばかりが見えていたので、一気にその見方が変わるストーリーでした。
だけど、最後にベルモットからの忠告はそれらを一変させるほどの威力を持っていました。
ジンは組織に入り込んだスパイを探している。これで赤井が生きていたことまで知られたら、ジンがターゲットにするのは数名です。
残念ながらGYAO!で無料配信されているのはここまでですが、今年上映された名探偵コナンゼロの執行人を記念して公開されただけあって大変濃い内容のストーリーが詰まっています。
この機会にぜひGYAO!で名探偵コナン安室透セレクションを視聴してみてください。